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 Diary 2003・3月20日(THU.)

The pharcyde

 クラブ WORLD に行く。The pharcyde が、ジャパンツアーの初日でライブパフォーマンスを行ふのだ。The pharcyde は、L.A. のヒップホップグループだが、所謂ウエッサイ・ヒップホップとは少し毛色が違ひ、東っぽい音を出す。1992 年に出されたデビューアルバム『Bizarre Ride II pharcyde』は名盤として名高く、今でも人気があるが、その後アルバム 1 枚を出したのちメンバーの脱退などがあり失速、最新アルバムは私も聴いてゐない、と言つた感じのグループである。チラシにも、最新アルバムではなくセカンドアルバムの写真を使ふなど、やはりシーンから沈んだグループ、といふ感じは否めない。が、私とトモコは、基本的に店が定休日の木曜日しかこのやうなイベントに来られないし、一度は The pharcyde も観ておきたい、といふ気持ちもあつて、出掛けたのであつた。

 ちやうど 0 時頃に行つたのだが、すでにワールドは凄い人で混み合つてゐた。噂によると、前売りだけで 500 枚売つたといふ。人を掻き分けてフロアに降りるとヒロキくんがゐた。「やっぱ、一度は The pharcyde も観とかんとね」とヒロキくん。やはり、みな同じ思ひか。ハッサクさんも仕事帰りにやつてくる。と、すぐに MISS MONDAY のライブパフォーマンスが始まつた。MISS MONDAY は、ジャパニーズ・フィーメール・ラッパーだが、私は名前のみ知つてゐるだけで、聴いたことはない。どんなもんかいな、と軽い気持ちで見てゐたのだが、これがなかなか良い。ううん、もしかして日本のヒップホップも今はかなりのレベルにあるのでは、と考へたりする。

 続いて、DJ タイムで、みながスヌープの『WHTA'S MY NAME?』や 2PAC の『California Love』で大合唱する様にちよつぴり感動したりして、さらに続いて日本人によるライブアクト 2 本。…やはり日本のヒップホップはまだまだなのかもしれない、と思ひ直して、とうとう! 『アパッチ』に乗つて The pharcyde の登場。

 正直言つて、最初からノリきれた訳ではない。スピーカーなどの関係上か、あまりよくトラックが聞こへなかつたのもあるかもしれない。が、それでも、ジワジワと盛り上がつてくる感じはさすがで、お馴染みのナンバーが飛び出すと、フロアの熱もあがる。オーーーシット!!! ってな感じで、私も叫びました。はは。

 最後はピース! とサインを出しながら叫んで The pharcyde のメンバーはステージを去つていつたが、これは、やはり、アメリカのイラク侵攻に対する抗議? かな? なかなか楽しめました。

小川顕太郎 Original:2003-Mar-22;