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 Diary 2003・3月14日(FRI.)

ソウル・サバイバーズ
@ホワイトデー

 本日オパールは、とても週末とは思へないほど暇であつた。何故なのか? 理由はよく分からないが、まあ、とにかくさうであつた。夜になれば、カウンターにズラリとゐる常連さんたちと、奥のソファ席でマツヤマさんとフクイくんが、グルーヴィジョンズのイトウさんたちと話し込んでゐるだけ、といふ状態であつた。さういふこともあるか、と考へながら、私はオパールを後にし、コラージュに向かつた。ソウルサバイバーズである。

 本日のソウルサバイバーズも、いつもにましてお客さんが少なかつた。コラージュに足を踏み入れると、イチモトくんが凄い顔をして床を睨んでゐる。私が隣に座ると、猛烈に絡んできた。ははは。どうやら、自分の伝へたいことがお客さんに思つた通りに伝はらない事に苛立つてゐるやうだ。しかし、まあ、ねえ、今のイチモトくんには、もつと DJ のスキルを磨くことと、お客さんを呼ぶことが必要だと思ふよ。

 DJ のスキルに関して言へば、私のやうな DJ のスキル皆無のものに言はれたくないかもしれないが、やはりイチモトくんはまだまだスキル不足だと思ふ。DJ のスキルとは、良いレコードをたくさん持つてゐるとか、つなぎが上手いとか、選曲と曲の並べ方がバチグンだとか、さういふのも当然含まれるけれど、それだけではダメだ。コンピレーションを作る訳ではないのだから。DJ は「場」を作るのだから。「場」を盛り上げる技術こそ必要なのだと思ふ。マイクを使つて客を煽るとか、キャラクター性を押し出すとか。お客さんを喜ばせなければダメだ。ブラックミュージックは、基本的にエンタテインメントとして常にあつた(ニューソウル運動の頃でさへも!)、だからこそ素晴らしい、といふ事を忘れてはならないと思ふ。ソウルミュージックとは、自分の魂の叫びを相手に押しつけるものではなく、相手の魂を震へさせるものではないだらうか。イチモトくんがいくらソウルミュージックに入れ込んでも、それだけでは単に、良いソウル愛好者といふに過ぎない。良い DJ といふのは、まつたく次元の違ふ話である。

 なんか偉さうに色々と書いてしまつたが、要するにイチモトくん頑張れ! と言ふこと。今や京都のノーザンシーンはイチモトくんにかかつてゐるんだし。あ、さうさう、ソウル BBS で好評連載中の「ソウルフル」シリーズはなかなか良いと思ふ。ああいふ感じで、色々と伝へる努力をしないとね。

 それと、お客さんを呼ぶことに関しては…、私の目にはあまり努力をしてゐるやうに見へないのだけれど。アレとかアレとかコレとかソレとか、やらねばならない事は山ほどあると思ふが、やつてゐるのだらうか? この事に関しては、またオパールに来た時に話をしませう。

 て、いふか、オパールもお客さんを呼ぶ努力をせねば。日々精進。

小川顕太郎 Original:2003-Mar-15;