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 Diary 2003・3月13日(WED.)

プレゼント

 烏丸の大丸に行くと、なぜか今日は男性客が多い。スーツを着たをじさん達が、列をなしてレジに並んでゐたりする。トモコが「あ、さうか! 明日はホワイトデーなのよ」と言ふ。なるほど、ホワイトデーか。そのやうなものが、いまだに機能してゐることに驚く。さういふ世間の風習とは無縁だからなア。男性諸君は、みんな必死の形相で、品物を選んでゐる。奇妙な風景である。6 階では「北海道物産展」をやつてをり、色々とおいしさうなものが売つてゐたのだけれど、ここでも「男性のみなさま! 明日のホワイトデーに如何でせうか!」と声を張り上げてゐる店員の人がゐた。

 私が気になつたのは 1 階で、そこでは様々なぬいぐるみを売つてゐた。このやうなモノが売れるのだらうか。別に、それらのぬいぐるみが可愛くないと言つてゐる訳ではない。このやうなモノは、やはり趣味があるだらうし、プレゼント(ホワイトデーのお返し)には不向きではないか? と思ふのだ。自分の趣味ではないぬいぐるみを貰つても、迷惑なだけではないか? そこらへん、女の人はどう考へてゐるのか。トモコにきいてみた。

「やはり、女の子へのプレゼントは、花束か宝石に限るわよ」

 へ? いや、ホワイトデーのお返しの話なんだけど。

「花束や宝石なら、少々自分の趣味と違つてもオーケーよ」

 でも、ホワイトデーのお返しに花束や宝石を贈るのは変ぢやないか? まあ、恋人同士ならば、変ぢやないけど。

「さうぢやなくて! 花束と宝石なら、いつ貰つても嬉しいのよ! 別にホワイトデーなんて関係なし! いつだつて欲しい!!」

 …さうですか。なんか話が食ひ違つてゐるやうな気がする。

 本屋の前を通ると、雑誌「血と薔薇」が復刊されてゐた。これは澁澤龍彦責任編集の伝説の雑誌で、私もオリジナルを昔に古本屋で購入した。この雑誌は 3 号で潰れたのだけれど、実は発売されなかつた幻の 4 号といふのがあり、私もそれは持つてゐない。古本屋で見たことはあるが、4 号揃ひで売つてをり、すでに 3 号まで持つてゐた私は、躊躇して買はなかつたのだ。今にして思へば、買つておけばよかつた。で、この 4 号は、平岡正明責任編集なので、今回の復刊にも入つてゐないやうだ。澁澤関連の復刊なのね。うーん、やはり買つておけば良かつたか、4 号。

 リル・キムの新譜『La Bella Mafia』と、50 セントの話題騒然のデビュー盤『Get Rich Or Die Tryin'』を購入。ああ、CD ばつかり買つてゐるな最近。

小川顕太郎 Original:2003-Mar-14;