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 Diary 2003・3月12日(TUE.)

神話

 オイシン来店。レンタルビデオ屋でビデオを借りた帰りだ。「いやあー、もうビデオ屋に置いてあるマクマルバフはみんな観ちやつたので、先週からゴダールを観てゐるんですよー。今日も 2 本借りちやいました。」

 は? ゴダール? さうか、ゴダールなんか観てゐるのか。ま、ゴダールは確かに面白いからいいけど、なんといふのか、オイシンってハイブロウ志向だね、身の丈に合はないといふか、田舎モノらしいといふか。さういへば、オイシンはいまでもその昔、ババさんと私が書いた必読・必見の本・映画リスト、といふのを参考にしてゐるやうだけど、その中でもオイシンがチョイスするのは、どうもハイブロウ志向なんだよね。本でも、ホラーやミステリーは一向に読まないし(スティーブン・キングや京極夏彦など、かなり選んだはずだけど)、読むのは夏目漱石に百鬼園、カフカなど。いや、確かにこれらも面白いからいいんだけど、なんでだらう? とか思つてしまう。もしかして、最初にオイシンにパゾリーニやウイリアム・クラインを見せて、「どこが面白いのかちつとも分からん!」と叫ぶオイシンをみんなで面白がつたのが、トラウマになつてゐるのかな? よー、分からん。とりあへず、オイシンは最近は何を読んでゐるの?

「最近は漢詩ですねー。それと、いま最も読みたいのは『古事記』と『日本書記』です」

 はあ、さうですか。…ま、『古事記』『日本書紀』は、一度は読んでおく方が良いだらうね。私も『古事記』の方は大学生の時に読んだけど、面白かつたし。子供の頃から知つてゐる日本の神話が次々と繋がつていつて、なるほど! と思つた覚えがある。

「ふーん。…ところで、日本の神話って、何があるんですか? ボクは誰かが岩の中に隠れる話ぐらゐしか知りませんけど」

 誰かって…アマテラスオオミカミやろ! それは! 天の岩戸の話ね。…ううん、ほんとにそれしか知らないの? イザナミとイザナギの国生みの話は?

「誰ですか、それ」

 ぢやあ、海幸彦と山幸彦の話は?

「聞いたこともないですねえ」

 天孫降臨は? 冥府下りは? ヤマタノオロチの話は?

「ああー、オロチの話は知つてゐるかな。確か…ヤマトタケルでしたよね」

 違う! スサノオや! …むむむ、これは、やはり読んでおいた方がいいな、『古事記』くらゐ。全く、オイシンといふ奴はどうしやうもないなあ…などと言ひながら、実はこの方がオイシンらしいと思つたりして。

小川顕太郎 Original:2003-Mar-14;