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 Diary 2003・3月8日(SAT.)

糸が出る

 1 年ほど前に、トモコは唾液腺の手術をしたのだが、その時に首の所を切開し、糸で縫つた。もちろん、その時の糸は、切り口がふさがつた後に抜いたのだが、それは切開口を閉ぢてゐた糸だけで、身体の中で切つたところを縫つた糸は、抜かずにそのままになつてゐた。その糸が、どうやら出てきたやうなのだ。トモコが、首の所が気持ち悪い、糸が出てきてゐるやうな気がする、と言ふので、まさかとは思つたのだが、懐中電灯で照らしてよく見てみると、確かに透明の糸のやうなものが、出てゐる。そこで、3 月 6 日木曜日に、病院まで行つてきた。

 トモコを最初に診察した若い女医さんは、糸を糸と認識できないらしく、これは皮膚がささくれ立つてゐるのでは、と言ふので、1 年前にトモコの手術を担当したお医者さんを呼んで貰つた。一年ぶりにみる F 先生は、激しく老け込んでをり、身体も 1 .5 倍くらゐに太つてゐたので、トモコは一瞬誰だか分からなかつたさうだ。F 先生は「あー、糸、糸。出てるので切りますねー」と言つて、ピンセットのやうなもので糸の端をつかんで引つ張り、根本からプチッと切つた。その時に、トモコは首の中のもの全部が引つ張られてゐるやうな感ぢがしたさうだ。「また出てきたら、いつでも切りますから」と言はれたさうなのだが、そんなに糸は出てくるものなのだらうか。少し、不安である。

 診察料を払ふ際に、トモコが間違つてすでに期限の切れた保険証を持つてきてゐるのが判明。これでは全額払はなくてはならない。薬が出る訳でもないし、今日の領収書と共に新しい保険証を持つてくれば、お金は返してくれるといふので、全額払ふことにする。770 円。新しい保険証を持つて出直せば、500 円ちよつと、お金が返つてくることになる。ううん、微妙だ。

 これらは一昨日の話。今日とは関係がない。今日は…またしても雪! 帰り道は凄い雪。吹雪いてゐる。はやく、暖かくなつてほしいです。

小川顕太郎 Original:2003-Mar-10;