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 Diary 2003・3月6日(THU.)

新年演サバ

 今年最初の演歌サバイバーズ。演歌歌ひ始めである。今回の会場は「さざんか亭」の 6 階。ここは大フロアとなつてをり、優に 50 人は入る。ソファ席があり、舞台もある。さらに照明までついてゐて、ムードを盛り上げる。ここで総勢 22 名の演歌ラバーズ達が、演歌で新年を寿いだのであつた。

 ところで、「さざんか亭」で「演歌」といへば、浮かんでくるのは大川栄作の『さざんかの宿』。不倫を歌つた、エイティーズ演歌の名曲だ。実は私とトモコは、長い間この歌を、男の側から歌つたものだとばかり思ひこんでゐた。サビの部分の「愛しても 愛しても ああ他人(ひと)の妻」といふ部分を、「愛しても 愛しても ああ(あなたは)他人の妻」といふ意味だと思ひ込んでゐたのだ。だから、この歌の歌詞は凄いなあ、と、ずつと感心してゐた。だつて、2 番のサビは「燃えたつて 燃えたつて ああ他人の妻」だし、3 番は「つくしても つくしても ああ他人の妻」なのだ。大川栄作が人妻との恋で、つくしてつくして、燃え上がつては、自分の身の上を嘆いてゐる様が目に浮かび、凄い歌詞だなあ、と感心してゐたのだ。それが、今回の演サバの前に歌詞カードをよく読むと、どうやらこれは女の側から歌つたものらしい、といふ事が判明した。つまり「愛しても 愛しても ああ(わたしは)他人の妻」といふ意味だつたのだ。なーんだ。ちよつとガッカリして、今回は候補曲から外した。いい歌なんだけど。

 てな訳で、今回も演歌サバイバーズは恙なく終了した。本日は雨であつた。雨の中を、みながそれぞれ日本の魂(こころ)を抱へながら、帰つていつた。もうそろそろ寒さも緩んでくるだらう。

小川顕太郎 Original:2003-Mar-07;