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 Diary 2003・6月5日(THU.)

モード・ディ・
ポンテペッキオ/
WAVE TWISTERS

 イタリア料理屋「ポンテ・ベッキオ」のセカンドライン「モード・ディ・ポンテペッキオ」に行く。実は先日行つた「メンサ ポンテ・ベッキオ」はサードラインであり、この「モード…」が、ちやうど本店と「メンサ」の間にある店なのであつた。現在「ポンテ・ベッキオ」はこの 3 店らしい。と、なれば、残りの 1 店にも行かずにをれまい、といふ事で行つてきたのであつた。

 夜のコースは 2 種あり、5000 円のものと 8000 円のもの。我々は 5000 円のコースを注文する。好きな皿を 2 種類選び、そこに店のセレクトした皿がひとつ付き、さらにドルチェを 1 皿選ぶ。それにワインなどドリンクを注文して、大体ひとり 8000 円ぐらゐとなつた。料理の内容は、十分それに見合ふもの。場所も結構よく、梅田の安田生命ビルの 30 階にあるのだが、我々の座つた窓際の席からは、梅田の夜景が一望の下に望める。店内の天井も高く、気持ちの良い空間。またしても、大満足であつた。

 それにしても、そこそこ広い店内は満席。で、そのほとんどがサラリーマンである。スーツ姿ぢやないのは、我々ともう一組ぐらゐ。やはり、サラリーマンが一番お金を持つてゐるんでせうか。それとも、梅田といふ場所柄かな。週末になれば、また様子が違ふかもしれません。

 家に帰つて、ハシモトくんから借りた DVD 『WAVE TWISTERS』を観る。これはターンテーブリストの DJ Q-Bert の同名のアルバムを基にした(?)アニメーション映画である。日本版ではないので、はつきりとストーリーは分からないが、どうも主人公は歯医者とその仲間たちで、「レッドワーム」といふ名の赤ちやん風の悪党たちと宇宙空間で闘ひ、彼らを倒してヒップホップカルチャーを復興させる、といつたものらしい。かなり面白い。レッドワームはドライブバイ(自動車から人を射撃すること。西海岸名物)をするし、やはり! といふか、宇宙船はハイドロしてゐるし、もちろん DJ バトルもある。DJ バトルでは、生身の Q-Bert たちが出てきて、激しい技の応酬をするのだが、そこにアニメーションが被さり、レコードを擦ればそこからレーザーが出たりするのだ…。当然、Q-Bert たちによる音楽は常に流れてゐる。といふか、それがメインか。独特の美意識と、それから産み出されるトリップ感。我々が普段はあまり触れることのできない、アメリカ西海岸アンダーグラウンド文化の香りをたつぷり堪能した。

 解説によると、この映画は 70 年代の『The Wall』、80 年代の『Heavy Metal』に匹敵する、時代を象徴するアニメ映画、とのことだ。遅すぎた 90 年代をレペゼンするアニメ(制作が 2001 年なので)。といふことは、アングラサブカルチャーファンや、ヒップホップファンのみならず、アニメ、映画ファンの人たちにも必見! の作品なのかもしれない。…私は、かなり楽しみました。

小川顕太郎 Original:2003-Jun-6;

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