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 Diary 2003・7月19日(SAT.)

食べ過ぎ?

 タカハシくん & ヤマダくん来店。ヤマダくんは最近食欲が落ちてきたことに危機感を募らせてゐるやうだ。仕事が終はつてオパールにやつてきて、ケーキを 2 個ほど食べればそれで満足してしまい、家に帰つても何も食べずに寝てしまう、といふ生活が続くことに、恐怖を感じてゐるやうなのだ。私としては、別に食欲がなければ食べなければよいだけの話だし、寝る前には何も食べない方が身体には良いと考へてゐるので、何も問題はないぢやないか、と思ふのだが、ヤマダくんはさうは考へないやうだ。

 ヤマダくんの主張に耳を傾けると、朝は軽くパンを食すくらゐ、あとは仕事の時の賄ひを食べ、最後にはオパールのデザート、といふ食生活では、栄養が足りなくてヤバイ! といふ事になるのだが、タカハシくんの証言によると、ヤマダくんは仕事仲間の誰よりも多く賄ひを食べるさうだ。その賄ひの内容は分からないが、それほど偏つたものでなければ、今の食生活でも問題ないのではないか。ヤマダくんは、これでは一番大切な夕ご飯がない! と騒ぐが、昔の人は一日 2 食だつた訳だし、別にいいぢやないか。それに、現代の日本に於いて、病の多くは栄養の採りすぎからくる訳だし。そもそも、ヤマダくんより食べる量の少ないタカハシくんが元気にやつてゐるんだから、そんなに神経質になる必要はない。小食こそ長寿の絶対条件なのを知つてた?

 などと、私がいくら言つても、ヤマダくんには馬耳東風。「栄養が、栄養が」と言つて、家に帰れば、お腹も空いてゐないのに、むりやり何か食べるのださうだ。それは、かへつて身体に悪いと思ふけどなあ。

 しかし、このやうな食生活、健康法に関することは、あまり他人が横から何を言つても仕方がなかつたりする。千差万別、様々な情報が世に溢れてゐるし、人は自分に都合がよかつたり、たまたま強く吹き込まれた情報に固執する。だから私は、大いに笑ふだけで、あまり強くヤマダくんには言はない。でもね、やつぱ食べ過ぎだよ、ヤマダくん。

小川顕太郎 Original:2003-Jul-21;