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 Diary 2003・1月28日(TUE.)

荒野のストレンジャー

 ビデオで『荒野のストレンジャー』(1972 年)を観る。クリント・イーストウッドの監督第 2 作であり、自ら主演も務めてゐる。これがまア、とんでもなく面白かつた。とはいへ、イーストウッドの作品は、どれもこれも面白いのだけれど。本日はいまだ体調も良くなく、出来れば何もしたくないが、映画ぐらゐなら観てもよいか、といふやうな気持ちで観はじめたのが、良かつたのかもしれない。映画を観てゐるあいだだけは、喉の痛みも頭痛も感じないで済みました。

 さて、まだこの映画を観ていない人のために、ストーリーを語ることは差し控へるが、とにかく最初から最後まで、完璧に構成された作品だ。監督第 2 作、しかも西部劇といふこともあつてか、力が入つているのかもしれないけれど、とにかく入念に作り込まれ、それらが過不足無くおさまつてゐるさまは、まさに「これぞ映画だ!」と叫びだしさうになった。あまりに綺麗に全てをおさめるラストシーンに、完璧すぎる…と私は茫然とし、続いて声なく笑つたのでした。喉の腫れがひどくて、声が出ないもので。

 …ああア、ダメです。まだ頭がガンガンします。もう寝ます。では。

小川顕太郎 Original: 2003;