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 Diary 2003・1月1日(WED.)

元旦

 朝方に店を終え、例年のようにそれから八坂さんに初詣に行く元気も時間もなかったので、帰り道に八坂さん分社・神泉苑・武信稲荷に寄って、初詣を済ます。家に着くと、眠い目をこすりながら日記を書きあげ、それから実家へ。

 例によって例の如く。私の実家ではテレビがついていた。テレビを見ると頭が腐るので、私はなるべくテレビを見ないようにしていたのだが、「上海」という言葉が聞こえたので、思わず見てしまう。それは瀬戸内寂聴が、上海を訪ねるという番組だった。

 あまりの醜悪さに驚く。テレビの番組なぞ醜悪なものが多いと分かっているはずなのに、見るたびに、その醜悪さに驚いてしまう。日々是驚き新たなり。

 続けて、NHK が『ゆく年くる年』の番組準備で東大寺の鐘楼(国宝)に釘を何本か打ち付けていた事が判明、というニュースに接し、呆れ果てる。委託業者がやった、という話だが、NHK の職員も一緒にいたようなので、明確に NHK の責任。ちょっと信じがたい。自分達は何をやっても許される、とでも思っているのだろうか。テレビのこういう傲慢さには天罰が下るべきだと、つくづく思う。『ゆく年くる年』は、数少ない私の好きな番組のひとつだったので、ショックもひとしおだ。

 トモコの実家に移動。義母が、昨晩近所の神社に初詣に行ったら、あまりにも人が並んでいて、諦めて帰ってきたそうだ。大晦日から元旦にかけての初詣といえば、=ヤンキーの集い、というイメージがあって、昔の私はあまり好きではなかった。しかし、今は少し違う感想を持つ。初詣に、これだけ大量の人々が行くという事は、いまだ日本は「神(々)の国」である証であると思い、心が安らぐのだ。

 元旦は
  どちらむいてもおめでたい
   赤いべべ着てひるも酒のむ

 下山宇多子が 5 歳の時に詠んだといわれる歌。寝不足の上に昼間からお酒を飲み、私は疲れ果ててしまった。

小川顕太郎 Original: 2003;

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