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 Diary 2003・2月25日(TUE.)

マイケル・ジャクソン
の真実

 昨日放送された「マイケル・ジャクソンの真実」を、ショウヘイくんがビデオに録つておいてくれたので、それを借りて見る。イギリスで制作・放映した番組なので、それに字幕をつけてそのまま流せば良いものを、必然性もなくスタジオから生放送をしたり、愚にも付かない事をベラベラ喋るアナウンサー(?)がゐたりして鬱陶しかつたが、内容は非常に興味深かつた。

 この番組は、英国人記者のマーティン・バシールといふ人が、マイケルに 8 ヶ月に渡つて密着取材(?)して出来上がつたものらしい。このバシールといふ人は、ダイアナ妃から不倫告白のスクープをとつたといふやり手のジャーナリストらしいが、どうも三流芸能記者のやうな気がする。インタビューのやり方が、「真実を探る」とか言つておきながら、真実を探るより扇情的に騒ぎ立てる方に重点を置いてゐるとしか思へないからだ。自分を世間の良識の代表と見立て、普通ならききにくい事を敢へて相手に正面からぶつける、といふやり方だ。無神経で下品なやり方だ。それを、「真実を探るため」といふ仮面をつけてやるだけに、一層醜さに拍車がかかる。私は思ふのだが、このやうなやり方で、相手から真実を引き出せる訳がない。相手を傷つけ、動揺させ、泣かせるだけだ。彼らにしてみれば、さうやつて動揺する相手の姿をテレビカメラの前に晒させるのが目的かもしれないが、そしてそのやうな映像を喜ぶ手合ひも世の中には多いのかもしれないが、私はさういふ映像は見てゐられない。今回も、マイケルが可哀想でならなかつた。

 マイケルが、世間一般の規格からはずれてゐるのは、周知の事実ではないか。それならば、こちらからマイケルに合はせ、なんとかマイケルを理解しやうと努め、その結果を世間の言葉に翻訳するのが、ジャーナリストの仕事であると思ふ。「マイケル、君は自分のやつてゐる事が 44 歳の成人男性にふさわしいと思つてゐるのか?」などと言ふ、馬鹿な質問をするな! それも何度も。だいたい、普通の 44 歳の成人男性が、マイケルほど金を稼ぐことが出来るとでも思つてゐるのか。バカバカしい。要は、相手に対する愛情の問題だ。バシールからは、マイケルに対する愛情は感じられなかつた。自分の名前を売るための素材、ぐらゐに考へてゐたのではないか。このやうな輩に、まともな仕事など出来る訳がない。私は、こんな馬鹿に付き合はなければならないマイケルに、心底同情した。

 インタビュアーが馬鹿である、といふ点を除けば、この番組は興味深い映像に溢れてゐた。ネバーランドの様子が分かるし、マイケルの買い物の様子も興味深い、そして何より、マイケルの子供たちが見られる! もちろん、顔はマスクやベールで隠されてゐるが、それでも子供たちがどうやら白人らしい、といふ事は確認できる。つまり、やはりマイケルの子供は、マイケルの実の子ではない、といふ事だ。それから、マイケルと親しいといふ 14 歳の少年の映像。彼とマイケルは、カメラの前で手をつなぎ、肩を寄せ合ひ、一緒の寝室で寝てゐる、と発言するのだ。やはり、やはり、さうなのか。…要するに、マイケルはゲイぢやないのか? 私は英語が不得意なのでよく分からないが、マイケルの英語はオネエ言葉らしいし、普段の服装のセンスもおばさん的。ネバーランドでたくさんの子供の世話をするマイケルも、かなりおばさんっぽい。ううん、さうか、おばさんって、ファンシーなものが好きだもんなあ。

 番組を見終わつた感想。やはりマイケルは最高。私はマイケルを応援します。

小川顕太郎 Original: 2003;