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 Diary 2003・2月6日(THU.)

ブラック
ミュージック
ビデオ

 先日スカイパーフェク TV で、24 時間ブラックミュージックの特集をやつてゐたので、それをヤマネくんに録つてもらつたのだが、そのビデオを観る。ブラックミュージック、と言つても、現代のそれで、いはゆるコンテンポラリー R & B とヒップホップの特集だ。このやうなビデオは、有料テレビで MTV でも観ない限り、なかなか観る機会がない。好きなアーティストに関しては、発売されてゐるビデオクリップ集を買つたり、海賊版で出てゐるビデオクリップ集を買つたりしてゐるので、観たことのあるビデオクリップも散見したが、ほとんどのビデオは初めて観るものだつたので、楽しめた。

 結論から言ふと、まア、ヒップホップに関してだけれども、車がバコバコとハイドロしてゐて、女の子がお尻を振りまくつてゐて、ダンスシーンが満載で、ラッパーの人たち(男であれ女であれ)が格好いいといふビデオが、一番いい。変に映像表現に凝つたり、ストーリー仕立てになつてゐるものは、あんまり観てゐると辛い。私は MTV 世代なので、10 代の頃は毎週金曜日、ソニーミュージック TV といふ番組を最後まで(約 3 時間半だつたかな?)観て、そのたびに虚しい思ひに捕らはれてゐた。さう、あれは虚しいのだ。ピンクによる終わりの曲が流れてくると、ドッと疲れが出て、虚しさに襲はれる。

 ミュージックビデオといふのは変な存在で、もちろん曲を売るために作られるのだけれど、確実に曲をダメにする側面も持つてゐる。そこらへんが、多分虚しさの原因なのだらうと思ふが、映像表現に凝つてゐたり、ストーリー仕立てのものは、それが強調されるのだと思ふ。それに較べると、車がハイドロしてゐて、女の子がお尻を振つてゐて、みんなが踊つてゐて、ブレイクダンスなんかも入つたりして、ラッパーの人たちが格好いいビデオは、いい。あまり虚しさを感じない。ボーっとした頭に、適度な刺激、なんだか幸せな気分になつてくる…。

 もしかしたら、テレビの見過ぎで、呆けてるだけかも。

小川顕太郎 Original: 2003;