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 Diary 2003・12月17日(WED.)

演サバ前夜

 明日は演歌サバイバーズ第十回。最終回である。始めた時は、まさかこんなに続くとは思つてゐなかつた。せいぜい 3 回ぐらゐだらうと、考へてゐた。それが回を追ふごとに噂が噂を呼び、ドンドンと強者どもが参加してきて、なんだか凄いことになつてきてしまつたのだ。「演歌サバイバーズ」を始めるまでは、私はやはりどうしたつて、演歌は自分達とは縁遠いものだと思つてゐたのだが、自分のすぐ周りに、それも自分と同じやうな人種の人たちで、こんなにも演歌を愛し、且つ、演歌を凄く上手に歌ひこなせる人たちが大勢ゐたなんて、いささかカルチャーショックであつた。まァ、噂を聞いて、後から参加しやうと考へるやうな人たちは、ある程度自分の歌に自信のある人たちなのだらうが、それにしても、みなさん上手いですねー。

 演歌サバイバーズに参加し続けることによつて、最初は半ば冗談であつた演歌への興味が、真剣なものになつたのも功徳のひとつだ。私は幼い頃から洋楽志向だつたので、演歌どころか歌謡曲でさへほぼ無視して育つてきた。故に、演サバでみんなが歌ふ数々の演歌を、カラオケに入つてゐるくらゐだから有名なものが大半だと思ふのだが、ほぼ初めて聴くに等しく、どの歌も感心しつつ、拝聴した。魂(こころ)に沁みるものが多かつた。自分が日本人であることを、しみじみ痛感した。といふのは大袈裟だが、少なくとも、これら素晴らしい楽曲群を歌ひ継いでいかなくてはならない、と強く思つた。今なら、カラオケに誘はれても断ることはないだらう。むしろ積極的に参加して、演歌を、日本の魂(こころ)を、歌ふことだらう。まァ、私はヘタクソなのですが。映画『キル・ビル』を観た時に、『修羅の花』『怨み節』を聴いて震へることが出来たのも、全て演サバのおかげである。演歌サバイバーズ万歳!!

 で、明日は何を歌ふかな。

小川顕太郎 Original:2003-Dec-19;