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 Diary 2003・12月10日(WED.)

FUNNY HOW
WE'VE CHANGED
PLACES

 イチモトくん来店。一人暮らしをしながらレコードハンティングの道を突き進む苦労を語る。

「質素倹約を旨としてゐます。質素倹約。とりあへず、食費は一月に 1 万 5 千円以下。それでも、ちやんと食べてゐますよ。毎日自炊です。お昼もバイト先にはお弁当を持つて行きます。ご飯はいつも昆布をいれて炊くんですが、炊きあがつた後にもこの昆布を捨てないで、醤油に浸して冷蔵庫で 2 ,3 日おきます。それを細かく切つたものが、おかずですね。白いご飯に梅干し、昆布の佃煮風(?)。これが基本で、ここにジャコが来たり、鰹節がきたりします。ジャコはカルシウムだし、鰹節は蛋白質、昆布は繊維質だし、とてもバランスがとれてゐるでせう? あ、もちろん、普通に肉や野菜も食べますよ。とにかく、スーパーで半額のシールが貼つてあるものしか買はない。それを買ひこんでおいて、常に冷凍庫にストックですわ。バイト先で余つたパンをみんな貰つて帰つて、冷凍庫にストック。うちの冷凍庫は充実してゐますよー。…で、外食は月に 2 回くらゐですか。と言つても、280 円の牛丼ですが。今日も外食してしまつて、ちよつと贅沢かな」

 このやうにしながら、高いお皿を集めてゐるイチモトくんであつた。そんなイチモトくんと、私は本日、お皿のトレードをしたのである。もう、私には何万円も出してお皿を買ふ余裕はない。最近はドップリとチカーノラップにハマッてゐるもんだから、なおさらソウルの 7 インチにまはすお金はないのである。だから、トレードで、といふ事で、私が手に入れたのが『FUNNY HOW WE'VE CHANGED PLACES』DEBRA ANDERSON(MUSICOR)。これ、欲しかつたんだよねェ。この胸にキュンとくる感ぢが、チカーノラップにも通じるやうな…。私のツボだ。このレコード、イチモトくんによると、現在大体 200 ポンドくらゐするらしい。うーん、まづ、リストで見つけても買へませんな、その値段ぢや。高すぎる。

 私が代はりに差し出したレコードも、私が買つた時はそれほどでもなかつたのだが、今はえらく値段が急騰してゐるさうだ。何倍にもなつてゐる。ヤクザな世界やなァ……。

 閉店後、掃除も終へて、『FUNNY HOW WE'VE CHANGED PLACES』を大音量でかける。素晴らしい。夢見心地だ。この一瞬、2 分 32 秒のために、人生があるやうな気がする。…などとほざいてゐるやうな奴に、まともな人生なんてある訳がないよなァ、と、つくづく思つたのでした。

小川顕太郎 Original:2003-Dec-12;