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 Diary 2003・8月30日(SAT.)

英雄大流行

 映画『英雄』がオパール周りでは大流行である。まあ、私が大騒ぎしてゐるのが一因をなしてゐるのかもしれないが、大騒ぎに価する映画であるのは確かなことだ。未見の方は、ぜひぜひスクリーンにて観てほしいものである。また、一度観たかたも、二度、三度と。実際、オイシンなんかはすでに 2 回観て、さらにもう 1 回観にいくと息巻いてゐるし、タカハシくんも、再度観に行くさうだ。とはいへ、タカハシくんに関しては、特殊な事情がある。タカハシくんは、全く映画のストーリーを把握してゐなかつたのだ!

 先日、タカハシくんが『英雄』を観たといふので、それについて話し合つてゐると、どうも話が噛み合はない。といふか、全然おかしい。それで色々と問ひ質してみると、そもそもタカハシくんは、回想シーンとさうでないシーンの区別がついてゐないことが判明した。だから、何故死んだはずの人が、何度も何度もあとから出てくるのか、不思議でならなかつたのだといふ。まあ、ここまでは良い。いや、良くないかもしれないが、ホントに凄いのはこの後なのだ。この不思議な現象に、タカハシくんはどのやうな理屈をつけて納得したのか。それは…なんと! 同じ役者が違ふ人の役をやつてゐる、と納得したのであつた! ガーン! もう、そんなん、ストーリー無茶苦茶やん。「中国では人不足で、それでひとりで何役もこなしてゐるのかあ、と思つて」と、タカハシくんは言ふが、秦の軍団、一体どれほどの人数がゐたのか。あれは CG ぢやないよ(多分)。人だけは余つてゐる中国だからこそできた凄まじいシーンだつたのに、あの秦の軍団が画面いつぱいに写るところは。人不足って…。

 とりあへず私が大体のストーリーを説明すると、非常に面白がつて、もう一度観に行く、と言ふ。うん、行つた方がいいだらうね。

 みんな(もちろん私も含めて)、一体何を観てゐるか分かつたもんぢやありません。(え? タカハシくんは特別だつて? …いやいや、さうかなあ)

小川顕太郎 Original:2003-Aug-1;