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 Diary 2003・8月25日(MON.)

DVD

 最近 DVD の 1500 円シリーズといふのがある。ワーナーブラザーズが自社の映画でやつてゐる企画で、他の会社も似たやうなことをしてゐるが、多分ワーナーの 1500 円が一番安い。他社のは 2500 円とかぢやなかつたかな。とにかく、1500 円なんてベラボウに安い。私は思はず『ダーティーハリー』の第一作を買つてしまつた。このシリーズは全部揃つてゐる。私は観たことがあるので、とりあへず一番好きな第一作だけ買つたのだが、トモコが他の機会に自分の観てゐない 2 本を買つてきた。これが一月程前。私はすでに観てゐることもあつてその 2 本に何の注意も払はなかつたのだけれど、今日、フッとその DVD を手に取つてみると、何だか様子が変である。何がおかしいのか分からないままに DVD のケースを開けると、中身が空! 慌ててもう 1 本の方も開けると、こちらも空。トモコは見本として並べてあるダミーを買つてきてゐたのだ! ガーン!

 トモコがこの DVD を買つたのはセイユーである。すでに一月ほど前のことだし、当然レシートなんてもうない。どうするつもりだ! と頭に来て騒ぐ私を後目に、トモコは「相手はセイユーだから大丈夫よ」と余裕綽々。トモコによると、セイユーはどんな状態であらうと基本的に返品・交換には応じるから大丈夫なのださうだ。しかしレシートが…と言ふと、「私の顔を覚えてゐるはずだから大・丈・夫」と言ふ。ほんまかいな、そんなことやったことないくせにと半信半疑でトモコについてセイユーに行くと、あつさり交換してくれた。うーん、ほんまやつた。

 それにしても DVD1 本 1500 円はほんとに安い。ババさんも、映画館で映画を観るより安いのは酷い! ますます映画館にみんなが行かなくなる! と、憤懣やるかたない顔をしてゐたが、私が、『マンハッタン無宿』もありましたよ、と言へば、「それは買ひだー!」と思はず叫んでゐた。あ、でも『マンハッタン無宿』は 2500 円だつたかも。

 家にある DVD の数が増えてきて、ちよつと不吉。

小川顕太郎 Original:2003-Aug-27;