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 Diary 2003・8月18日(MON.)

格闘技

 コータローくん来店。幼い頃には極真や少林寺を嗜んでをり、現在も格闘技には並々ならぬ関心を持つコータローくんと、格闘技談義に花を咲かす。私がやはりさうなのか、と思ひつつ、それでも納得できないことのひとつに、結局格闘技は身体のでかい奴の方が有利なんとちやうんか、といふ事実がある。この事に関して、コータローくんは、残念ながらそれは間違ひなくさうだ、と断言する。

「たとへば同じぐらゐの技の持ち主であれば、単純に体重のある方が、突きや蹴りにも体重が乗つて強力になる。だからどうしてもデカい奴の方が有利ですよね」

 でもいはゆる打撃系ぢやない柔道とかでも、結局強い奴は身体が大きいぢやない。柔よく剛を制す、ぢやないのか。

「まあねえ、技に差があれば、身体が小さい奴でも、十分大きい奴に勝てるんですけどねえ。同じ実力となれば…、なんやかんや言つても、柔道も体重別に分かれてゐますからねえ」

 ううむ。ところで、実際にストリートでやりあふとすれば、空手やボクシングのやうな打撃系より、柔道の方が強いと言はれるけど、ホントなの。

「さうでせうねえ。とにかく相手に組みついて、締めるなり関節をきめるなりすれば、一発でせうからねえ」

 やはり投げ技は、実際の闘ひではさうさうきまらない?

「いや、素人相手ならポンポンきまるでせう。で、柔道では投げ技の時に、最後に相手を床に叩きつける瞬間に、グッと相手を引き上げるやうにするんですよ。これは相手が頭を打たないやうになんですが、ストリートの闘ひではそんなことしないでせうからねえ。頭から叩きつけられたら、死にますよ、簡単に。」

 がーん! さうなのか…。ぢやあ、柔ちやんとか、メチャクチャ怖いやん。

「怖いですよ! 彼女はメチャメチャ強いですからねえ! って、いふか、別に彼女を出さなくても、そこら辺の女子校の柔道部員あたりにでも、ボクら簡単に殺られますよ。」

 さうだよなあ…。なんかイヤだなあ。

「ぢやあ、今度一緒に総合格闘技のジムにでも通ひますか!」

 ええ?!

 風に吹かれてもフラフラと道路の端に吹き寄せられるほど、身体の小さい痩せっぽっちのトモコが、極真なんてやつて大丈夫なんだらうか? と、一抹の不安を覚えました。

小川顕太郎 Original:2003-Aug-20;