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 Diary 2003・8月7日(THU.)

病院

 とりあへず病院に行く。病院に行つた後で、映画でも観に行かうかなあと考へてゐたのだが、待ち時間も含めて 3 時間近くも拘束され、それは無理であつた。レントゲン写真をとられ、採血され、点滴をうけた。注射でも一本うつて貰つて、薬を手に入れてチャッチャと帰るつもりだつたのに、甘かつたやうだ。

 病院にて拘束されてゐる間、私は 3 回も、それぞれ違ふ人たちから、「ガリガリやなあ、ちやんと栄養とつてないやろ」と言はれてしまつた。まあ、確かに医学的な見地から見れば、私は痩せすぎなのだらう。しかし、私は決して痩せてゐる訳ではない。身長 171 センチで体重 57 キログラム。ごく普通の体型である。私より痩せてゐる人間など周りにいくらでもゐるし、みな元気さうである。だいたい、私は学生時代はもつと痩せてゐたが、その時の方が、よつぽど栄養をとつてゐた。学生時代の体重は 50 〜 53 キログラム。で、一日 5 食してゐた。一回に食べる量も、普通の 2 倍。たとへば、蕎麦屋に入れば、ざる蕎麦の大盛りと天丼を注文する。カレー屋を出たその足で中華料理屋に入る。もちろん、これで 1 回と数へるのだ。自分でも、たまにこんなことでいいのだらうか、と不安に思ふこともあつたが、私より身体の小さいトモコがほぼ私と同量を食べてゐたので、気にすることもないか、と考へてゐた。大食ひ大会で信じられないほど食べて優勝する人はたいてい痩せてゐるぢやないか、きつと食べれば食べるほど痩せられるんだよ、などとトモコと嘯きあつてゐたものだ。そして実際、食べる量が落ちるとともに私は太りはじめ、現在に至つたといふ訳だ。トモコにも、「最近太つたねー」と言はれる。さうだな、と私も思つてゐたら、病院に来た途端に、栄養不足扱ひだ。全く、医学的見地とやらにも困つたものである。日本の医学界における栄養学は、世界の潮流から何十年も遅れてゐる、といふ話をきいたことがあるが、私は絶対その通りだと信じてゐる。おかしいよ、実際。

 ついでながら、診療費が 5 千円以上かかつて、衝撃でした。

小川顕太郎 Original:2003-Aug-8;