京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary > 03 > 0804
 Diary 2003・8月4日(MON.)

タマイくん語る

 タマイくんと会ひ、鴨川の床でお酒なんぞ酌み交はしながら、色々と語り合ふ。とはいふものの、話題の 9 割以上はソウルのことだつたのですが。関西のノーザンシーンを初体験したタマイくんの感想。

「やつぱハングリー精神、て、いふのかな、それが凄く新鮮。シュウヘイくんにしても、どうしたらシーンを良くしていけるのか、まあ、もつと身近な事でいへば、どうしたら集客が伸びるのか、といふことを、凄く真剣に考へてゐる。東京はねえ、イベンターっていふのが、しつかりし過ぎてゐるんだな。大学時代から、有名人を呼んだりして、イベンターを目指す奴が多いから、どんなイベントでも、そこそこしつかりしてゐる。客も集まるし、そこそこ盛り上がるから、なんていふか、DJ にしてもバンドにしても、みんな甘やかされてゐる感ぢ。そこで満足して止まつてしまう奴が多いんだなあ」

 ノーザンソウルバンドについて。

「凄くいいよ! 評判も徐々に上がつてきてゐる感ぢだし? ノーザンは演つてゐて凄く楽しい。たとへば、モダンソウルとか、セブンティーズもんもいいんだけど、ある種、完成されてしまつてゐるから、演る方からいふと、そこが面白くないんだよな。ノーザンは、未完成といふか、凄くポップなくせに、ビックリするやうなアバンギャルドな事をやつてゐたりして、凄く面白いね」

 などなどなど。

タマイくんは、私と別れた足で、そのまま東京に帰つていつた。

 ババさん来店。紀州土産で、粘菌ポストカードをくれる。もちろん、南方熊楠記念館にて購入したもの。動植物いずれともつかぬ奇態の生物で、一部では他の星からやつてきた動植物の源ではないかともいはれ、熊楠が生死・霊魂・この世の秘密を解く鍵なんぢやないかと考へて生涯研究に取り組んだ粘菌。素晴らしいです。写真を見てゐると、背筋がゾッとします。ありがたうございました。

 とにかく、暑い暑い暑い、です。

小川顕太郎 Original:2003-Aug-6;