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 Diary 2003・4月29日(TUE.)

DENGEKI

 ビデオで『DENGEKI』(アンジェイ・バートコウィアク監督/ジョエル・シルバー制作)を観る。この監督・制作コンビは、『ロミオ・マスト・ダイ』『DENGEKI』と、黒人+東洋武術のアクション映画を作り続けてをり、その心意気は買ふが、どちらの作品も、めっちゃ面白さうなんだけれどもそれほど面白くない、といふ感じだつたのだけれど、それが先頃公開された傑作『ブラックダイヤモンド』で見事に花開いたのは、心ある人たちの間ではよく知られたことである。だから、このシリーズ(?)に敬意を表し、面白くないと散々言はれてゐたにもかかはらず、未見の『DENGEKI』を観たのであつた。

 ま、確かに、アクション映画としては面白くない。アクションシーンは退屈の極み。ストーリーも、どうしやうもない。が、何と言つても DMX が出てゐるからね。加へてドラッグ・オンにアンソニー・アンダーソン、トム・アーノルドと、『ブラックダイヤモンド』の黄金の面子がほぼ揃つてゐる。それだけで楽しい。DMX も、一見ギャングスターだけれど、実はコンピューターの天才で、ネットビジネスで大儲けしたエリートビジネスマン、と、かなり無理のある設定で、まー、楽しめるか? しかし、札束をカバンいつぱいに詰めて、(車オンチの私にとつて)なんだかもの凄いスポーツカーを購入するなど、素晴らしいブラックテイスト溢れるシーンも結構あつて、やはり楽しめる。あと、黒人の大男の用心棒が「スモウ・ニグロ」と呼ばれてゐたりとか。

 とにかく、この映画があつたからこそ、傑作『ブラックダイヤモンド』が産まれた訳で、こんな映画を作つても、見捨てずに応援した人々に拍手! …え? これつて、セガール主演映画の中では、最大級のヒット作なの? …うーん、ま、とりあへず、セガール・ファンに拍手。かな?

 早く『8 マイル』及び、『キル・ビル』が観たいです。

小川顕太郎 Original:2003-May-1;