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 Diary 2003・4月3日(THU.)

花見

 今年も花見の季節がやつて来た。昨年はトモコの入院があつたので、みんなと花見が出来なくて非常に残念であつた。だから今年はなんとしても花見をやるぞ!と、私は意気込んで今日といふ日をセッティングしたのだが、月曜日の時点でまだ桜は開いてゐず、おまけに週間天気予報では 4 月 3 日木曜日は雨、となつてゐたので、誘つたみんなから、はかばかしい反応が得られなかつた。私も内心不安であり、「ヒロキくんは一月前に誘つておかないと、仕事があるしな…」「マキさんはブラジルに行つてゐるやうだし、まだ帰つてゐないだらうな…」などと弱気になり、あまり多くの人を誘へなかつた。ところが! 今日は晴れ! しかも桜は七分咲き! と、完璧なシチュエーション。私は思はず、勝つた! と拳を振り上げたのであつた。

 予定では、中華料理屋「コウシン」にて 19 時から会食。その間に少しづつメンバーが集まつて、酒も入つて盛り上がつた所で、円山公園になだれ込む、といふことになつてゐた。ところが、19 時半になつても誰も来ない。私は、ひとりで紹興酒を前に、憮然としてゐた。「しきしまの やまとごころをひととはば あさひににほふ やまざくらばな」などと吟じてみたりする。虚しい。と、ワリイシさんが来る。ショウヘイくんが来る。トモコが、ユキエさんが、クラタニくんがやつて来る。「阪神、今日も勝ちますよー!」一気に盛り上がつてきた。その後も、カズ 16、オイシン、ハッサクさん、ベッチ、と集まつてきて、食べて、飲んで、そこを出て、途中でマツモトさんと一緒になつて円山公園に向かう。円山公園ではババさんとワダくんが待つてゐた。花見の人々でごつた返す円山公園だが、なんとか場所を確保、ビニールシートを敷き、おにぎりとお菓子を出し、日本酒と焼酎、ビールを並べ、乾杯! そこにタケオカくんとヤマネくんもやつて来る。「おー! クラタニくん、今日も阪神勝つたな!」。

 なんか良く分からないが、やはり花見は目出度い。ただ単に、目出度い。あ、ナエムラさんとトミタ(旧姓)さんだ! おおーい! …まあまあ、お酒でも一献、傾けてください。こんな所で知り合ひに会ふとは、なにやら無性に目出度い。酔つぱらつて、身体がグラグラする。

 もう、春ですね。

小川顕太郎 Original:2003-Apr-5;