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 Diary 2002・9月7日(SAT.)

マスコミというのは
度し難し

 マツヤマさん来店。「最近の石原慎太郎ブームは、どうも気持ち悪いんだよねー」と言う。マツヤマさんによると、石原慎太郎の『太陽の季節』がアイドル主演でドラマ化しているらしいし、石原慎太郎ドラマスペシャルとか何とかいう名前の 2 時間ドラマもやっているらしい。さらに本人も新刊を出したのに引っかけて、よくバラエティ番組などに出ているらしいし、ワイドショーなどでも、若いレポーターの女の子が「とにかく魅力的な人でー」とかコメントをしているという事だ。そういえば、保守系の論壇誌では「石原慎太郎首相待望論」みたいなヨイショ記事が氾濫している。空前の慎太郎ブームなのか? 「こうなってくるとねー、前から石原慎太郎を応援しているボクとしても、どうも応援する気がなくなってくる。天の邪鬼なのかなー。でも、やっぱなんか気持ち悪いよ」とマツヤマさん。そうですね、マスコミって奴は度し難いですからね。それだけマスコミで騒げば、気持ち悪いですよ、うん。

 マスコミが度し難い、と言えば、「ニュースステーション」は相変わらずのようですね。前にショウヘイくんからチラッと聞いてはいたのだけれど、「南京大虐殺」があったという前提で、特集をやっていたようだ。その事は、今出ている雑誌「SAPIO」の『ゴーマニズム宣言』でもボロカスに叩いていたけれど、ま、別にいいんですよ、「ニュースステーション」が、南京大虐殺はあった! と主張しても。朝日はそういう立場なんだし。でも、こういうまだ決着のついていない、デリケートでポレミカルな問題を、あたかも決着がついたかのように扱うのはどうか。そこには、「ニュースステーション」を見ている、普段はそんな事を深く考えたりしない普通の人々を、オレ達が洗脳してやる! という意図が見える。あるいは、自分達は大衆を操れる! という傲慢な意識が見える。これが、イヤらしくて堪らないんだよねー。ま、民主主義っていうのは、在る意味、洗脳合戦なんですがー。

 だから、『ゴーマニズム宣言』で小林よしのりはこう言う(こうゴーマンかます)

「電波系卑怯者の謀略を見抜き、語り伝えよ! やつらは電波で一挙に数百万人の脳に侵入する。やつらこそ、この国の真の権力者なのだ。我々の伝達手段は、口コミしかないぞ!」

 ……く、口コミ! 確かにそりゃそうかもしれないが、口コミなんかでマスコミに勝てるのかあ! 小林よしのりは、まだマスコミを利用できるけれど、例えば私がここでいくら何を言ったって、そんなもの屁の突っ張りにもならないんじゃないのか? うーん、疑問だ。みなさん、口コミでオパールを宣伝してください。

小川顕太郎 Original:2002-Sep-8;