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 Diary 2002・10月31日(THU.)

5周年パーティー!

 

ガラガラのフロア

 とうとう 5 周年パーティー。2 周年パーティーの時と同様に、ゆるりと幕を開ける。が、いつまでたってもお客さんが来ない。いや、もちろんボツボツと集まってきてくれてはいるのだけれど、演芸会が始まる 10 時前になっても、お客さんの総数は 30 人ちょっと。うーむ、これはマズイかもしれない。人がたくさん居れば、熱気と雰囲気に押されてなんとかショーも受けるかもしれないが、少ない人数だと、非常に寒いショーになるかもしれない。やはり演芸会などというバカな事はするべきではなかったか。と、私の胃はキリリと痛んだ。


 

DJ KAZU16

 とはいえ、演芸会の開始は容赦なく迫る。まず、9 時半から KAZU16 による超絶技巧 DJ。この会の特色はあくまで素人がエンタテインすることにある。よって KAZU16 も初 DJ。音が途中で消えたり、大きくなったりとアバンギャルドな DJ プレイで演芸会への期待(不安?)をいやが応にも盛り上げる。


 

ジェットコースターズゼット

 とにかく 10 時に、司会のババさんの発声によって演芸会はスタート。まずは私からの挨拶。続いてヤマネくんによる乾杯の音頭。そしてワダくんオンステージ! へとなだれ込んだ。

 ワダくんは、ジェットコースターズというバックバンドを従えてのウクレレ演奏。正直言っていささか不安だったが、見事にオープニングを飾る。お客さんの受けもなかなか良い。


 

コント・漫才・落語

 これは何とかなりそうか、と安心したところで、本日のスペシャルゲスト。ロマンザ座長・マツヤマさんと a little beaver 店主・フクイくんによる「コント・漫才・落語」。この二人は、いつもオパールのカウンターでコント、漫才、落語を展開し、ギャラリーを大いに沸かせていることから、大丈夫であろうと確信していた。その確信通り、会を一気に盛り上げる。オチもきれいにきまり、拍手が澎湃と起こる。さすが、マツヤマさんとフクイくん。


 
新体操と私

 さあ、そこで、続いてスペシャルゲスト第 2 弾。問題のベッチ。なぜ問題なのかと言うと、ベッチは新体操を踊る予定だったのだが、会が迫るにつれてプレッシャーが強まり、取り乱すようになってきて、とうとう昨日、演目を変えたいと言ってきたからだ。トークショー「新体操と私」に変えたい、と言ってきたのだ。そ、そんなベッチ、踊った方が絶対にうけるのに、トークショーなんて、下手すりゃ致命傷だよ。と、私は心配でならなかった。が、しかし、そんなものは全くの杞憂に終わることになる。トークショーの時からなかなかお客さんの受けがよく、これは、と思っていたら、やはり最後にはベッチはリボンを振って踊り、これが凄かったのだ。そりゃ、本人にしたら、いろいろ不満はあるのかもしれないが、独学の素人がここまで踊るというのは驚異的ではないか? 私のような新体操などよく知らない者からみれば、ひたすらかっこいい。全ての観客に驚異と賛嘆の声があがる。割れんばかりの拍手。よかった、本当によかった。私が胸をなで下ろしていると、横にオイシンが緊張した面もちでやってきて、こう言った。「店主、えらい盛り上がってしまいましたが、どうしましょう」。そうだった、次は私とオイシンの漫才だったー!


 

店主+オイシンの漫才

 まさかこのような展開になるとは思ってもみなかった。どう収拾をつけたらよいのか。私の胃はキュッと締まった。ところで本日オイシンは、会の前にロマンザにて髪をカットし、漫才にふさわしい髪型になっていた。昭和初期風。その髪型を見た瞬間に、私はオイシンに蝶ネクタイを買いに走らせたのだが、やはりよく似合う。非常口の外で出番を待っているあいだに、オイシンはその蝶ネクタイをつけ、用意していたのだが、さらに何かをやっている。何をしているのかと見れば、フクイくんに借りた眼鏡をかけていたのだ。その顔は、まさに別人。漫才師の顔。「オ、オイシン、どうしたん?」私は思わず狼狽えてしまった。


 

オイシン近影

 ババさんに呼ばれ、私とオイシンが飛び出していく。いきなり店内が揺れるような大爆笑。オイシンの顔だけでうけているのだ。凄い。その後も、オイシンがボケるたびに、おおうけ。このような事態は、いったい誰が予想したであろうか。私が突っ込む、オイシンがボケる、ドカンと大爆笑。ううむ、いったい何がどうなっているのやら。


 

トリオ・ザ・ウェッサイ寸劇

 ラストは、トモコ、ショウヘイくん、ユキエさんによる「寸劇・カフェ・オポール」。ポーが経営するカフェ・オポールにて巻き起こる、笑いあり、涙あり、ダンスありの人生劇場だ。これも、もう書くまでもないかもしれないが、大受け。このころになると、もう何かがあの場に降臨したとしか思えない。みんなアドリブがききまくっていたし、それがことごとく受ける。練習時とはまるで違うオーラが充溢していた。こういうのを「奇蹟」と呼ぶのではないだろうか?


 

選ばれた人々

 とにかく、「奇蹟」というのは選ばれた人間の前にしか顕れない。このオパール 5 周年パーティーに集まってくれた人々は、きっと選ばれた人間なのだろう。何に選ばれたのかは、知りませんが。

 様々な人達から、いろいろなものをお祝いとして戴いた。いちいち名前はあげませんが、有り難うございました。これからも、こんなオパールですが、みなさんよろしくお願いします。


小川顕太郎 Original:2002-Oct-2;