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 Diary 2002・11月16日(SAT.)

平井堅を聴く

 初めて平井堅を聴きました。先日大阪に行った折りに、中古レコード屋で平井堅の『ザ・チェンジング・セイム』という CD を購入したのです。まあ、R & B ファンとして、一度は聴いておかなあかんかなあ、と思って。

 で、一聴した感想ですが、うーん、これならオリジナルラブの方が上ちゃうか、というもの。少なくとも、オリジナルラブの名盤『風の歌を聴け』には及ばないと。まあ、これは一曲目の『LOVE LOVE LOVE』がオリジナルラブっぽい、という事から出てきた印象で、2 曲目以降は、オリジナルラブよりもっと今の R & B に近い作りになっているのですが、うーん、まず声が弱いかな。それと、思ったほど歌が上手くない。いや、それなりに上手なんですが、トラックや曲の作りが、もう向こう(US)の R & B にそっくりなもんで、なんというか、本場との歌の違いが強調されてしまって、ちょっと辛い。いけてないブルーアイドソウルを聴いているみたいで。

 こういうのを聴くと、オリジナルラブの偉大さが再認識されますね。日本的なイナタさを持ちつつ、ソウルという形式を借りながら、見事にソウルフルな歌をうたっている。そう、ちょっと平井堅からは、ソウルが感じられないんですねー。うーん、平井堅は演歌とか聴いていないんじゃないか? 日本でソウルおよび R & B をやるなら、演歌やムード歌謡は必ず通らなければならない道だと思うのです。前川清に学ぶこと多し、という感じです。

 まあ、この作品は 1998 年のものらしいので、今どうなっているのか知らないし、これからどうなるかも分かりません。なんか、偉そうな事を色々と書きましたが、基本的にこういった人達は応援しているんですよ。だって、ブラックミュージックファンというだけで、共感できるじゃないですか。

 と、いうわけで、頑張れ平井堅! この CD は、もう聴かないかもしれないけれど、応援しています。

小川顕太郎 Original:2002-Nov-17;