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 Diary 2002・5月22日(WED.)

日本刀

 先日ユキエさんのお父さんの実家の屋根裏から、日本刀が出てきた。随分と古いもののように見えるが、どれほどの価値があるものなのか、さっぱり分からない。刀というのは、持つのに国の許可がいる。許可なく所持していれば、銃刀法違反だ。だからこれを検定にだし、もし価値が多少ともあるものなら、許可証を貰わなくてはならない。で、もし価値のないものだったら、どうなるのかというと、処分されてしまうらしい。とにかくユキエさんの家では、刀を検定に出すことにしたのだった。

 検定に出すまでいくらか日があったので、ユキエさんのお父さんは図書館で本を借りてきて、独自に調査をはじめた。すると、国宝に指定されている刀とそっくりである事が判明した! しかも、その刀の持ち主の名字が、ユキエ家と同じ。この人は、遠い親戚かもしれない。もしそうだとすると、この刀は国宝級…。検定までに、夢は膨らむ一方だった。

 そしてとうとう一昨日に検定があったらしいので、私はユキエさんに結果をきいてみた。すると…。

「別に…普通でした。」

 普通? 普通とはどういうことか。つまりそれは、確かにそこそこ価値はあるから、銃刀法の許可証は出すけれど、別にこの程度の刀で騒ぐようなことは何もない、という事らしい。家宝として大事にして下さい、と素っ気なく言われ、ユキエさんのお父さんは不満げだったという。

 ちなみにその検定所には、刀を何十本も持ち込んでいる人がいたり、日本に 3 本しかないという本当に貴重な刀を持ち込んでいる人がいたりして、検定員はそちらの方にかかりきりで大騒ぎをしていたそうだ。うーむ。

 今日は日本刀の話でした。

小川顕太郎 Original:2002-May-24;