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 Diary 2002・3月6日(WED.)

乳牛の謎

 雑誌「正論」4 月号を読んでいたら、石堂淑朗が連載エッセイ「平成我鬼草子」で、こんな事を言っていた。

 このたびの狂牛病騒ぎに関して、テレビで酪農家の抗議集会を見ていたら、ある酪農家の人が、今回の騒ぎでロウガイ(老害)牛が処分できなくなったと発言していた事から、やはり乳の出なくなった(役に立たなくなった)乳牛を、肉牛のような顔をして売っていたのだ、という事が判明した。今や生産者もそうとうの悪だ。

 私はこの話を読んで、少し意外の感がした。そんな、乳牛を肉牛のように売るなんて、やっているにきまっているじゃないか、と思ったからだ。そうじゃないと、あんまり安い牛肉の存在の説明がつかない。もちろん、石堂淑朗も前から噂を聞いており、実際に信じられないほど不味い牛肉を食べた事もあることから、疑ってはいたようだが、今回初めて確証をつかんだのだという。そうか、建前上は、やはり乳牛は売っていない事になっていたのか。

 昨日読了した『死の病原体プリオン』リチャード・ローズ著にも、乳牛の肉は固いので挽肉にしてハンバーグかミートパイにする。牛の脳もハンバーグの中に入っている。雄の乳牛は(乳が出ないので)大半が仔牛の時に屠殺され、これが仔牛肉として売られる。と書いてあった。これはイギリスの話だが、日本だって似たようなもんだろう。安いものには必ず訳がある。むろん、乳牛の肉を高く売る悪人もいるだろうけれど。

 ノガミくんが、新作の一部分にトモコの声を使いたいと言うので、トモコはノガミくんの家まで録音しに行った。「仕事があるからチャッチャとすませてねー」と言って、録音はチャッチャとすませて貰ったらしいのだが、ちょうどそこにジュリさんが帰ってきて、二人で盛り上がって話し込み、それから 1 時間以上もノガミ家に居座っていたので、ノガミくんは不満気だったらしい。ちなみに、この作品は近日スカパーで放映されるらしい。が、スカパーなんて見られないって、ふつう。

 本日は雨、ときどき曇り、また雨。寒さも緩まず、床に転がって寝ていて風邪を引きそうになりました。

小川顕太郎 Original:2002-Mar-8;