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 Diary 2002・6月20日(THU.)

演歌サバイバーズ
第2回

 さざんか亭・六角店に 21 時に集合。店頭に「演歌サバイバーズ様」と、白い字で書かれているのを確認し、4 階の座敷に向かう。そこは座敷とはいえ、妙に高い天井にシャンデリアが下がっているという、なかなかにエンカな部屋であった。とりあえず飲み物を注文し、運ばれてくる料理に箸をつけながら、各自が決めてきた歌をカラオケセットにいれようとした正にそのとき、マツヤマさんが少し遅れて登場。「オヤジ!」「待ってました!」という声が飛ぶなか、巧みに皆をまとめながら段取りをつけ、全員で『まつり』を熱唱。とうとう演歌サバイバーズの第 2 回が幕を開けた。

 今回は新たなメンバーとして、ラブタイムレコードのバンちゃんと AYA さん、ライターのマキさん、ミツギちゃん、それから「演サバ」のためにわざわざ東京から駆けつけてくれた、雑誌「relax」のデザインでもお馴染みのヤマノくんが加わった。バンちゃんと AYA さんはさすがの巧さで他を圧倒、マキさんはその細い身体から絞り出すように「日本の魂(こころ)」を歌い上げ、ミツギちゃんもその小さい身体から発散するように「日本の魂(こころ)」を放射し、ヤマノくんはいまひとつ事態を把握しきっていない様子で、『冬のリビエラ』なんかを熱唱していた。

 他のメンバーは、2 回目ということもあり、いささかリラックスしていた模様。その中でも、今回もっともうけたのはオイシンの『北酒場』。オイシンがサビに入る直前に「さあ、みなさんご一緒に!」と叫ぶのだが、誰も一緒に歌わない。それどころか「オイシンと一緒に歌うのだけは絶対にイヤだ」という無言の感情が渦を巻いて場に充満し、それが大きなうねりとなって絶妙のグルーブを醸し出していた。オヤジ曰く「みんなが歌わないのに、これだけの盛り上がりを出せるのは大したもんだ。」

 ところで、この座敷を仕切って料理を運んだりしてくれたのは、おじいさんだったのだけれど、このおじいさんが「何で今日は私の知っている曲ばかり流れるのか」と不思議がっていたそうだ。それに対して AYA さんが「それは『演歌サバイバーズ』だからですよ」と答えると、「さばいばーずって、どういう意味?」と首をかしげながらも、ずっと廊下で我々の歌に唱和していたそうだ。『北酒場』にまで唱和していたかどうかは、分かりませんが。

 最後は恒例の『帰ろかな』をみなで激唱。すっかりひとつになって皆で歌いながら、ワールドカップの応援も、「演サバ」でやれば、日本は負けなかっただろうに、とフッと思った。いくら「にっぽん ちゃちゃちゃ」とか叫んでも、魂(こころ)が抜けていたんじゃあ、ダメだろう。演歌は日本の魂(こころ)です。

 本日は延長がなかったので、短かったのですが、かなり濃密でした。疲れたー。

小川顕太郎 Original:2002-Jun-22;