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 Diary 2002・7月31日(WED.)

ホラーの夏

 サクライくん来店。前から探していたレア盤がリストに出ていたので、買うべきか否か、値段と果たして釣り合うだけの内容なのか、を、ブーツィーズレコードのヒラノさんに尋ねに行ったところ、「キミはそんなモノを買う前に、聴かなあかんレコードが 10 万枚ぐらいあるで」、と言われてしまったという。「ボクはどうも、基本的なものが抜け落ちているみたいで、ダメなんですよ」とサクライくんは言うが、今の若い人はみんなそうじゃないか? やたら情報だけが溢れて、基本的なものごとの枠組み・教養という概念が崩れちゃっているように思える。私だってもちろんそうだし、それは時代の必然として仕方のない面もあるのだが、それでもやはり基本的な枠組み・教養というものは必要だ、という立場に私は立つ。だから私は、サクライくんに小林旭を強力に薦めておいた。だいたい小林旭を聴かずして、音楽について何か語れる、と思うのは大きな間違いだ。お話にならない。基本中の基本。とはいえ、私も今年にはいってから、はじめて旭は(ちゃんと)聴いたんですけどねー。

 ヤマネくん来店。どうやらヤマネくんは一級建築士の試験に合格したようだ。おめでとうございます。「いや、でもまだ実技の試験が残っているんですよ」とヤマネくん。それでも、まあ、おめでとうございます。なんにせよ、試験に通るのは目出度いことだ。これで秋の実技試験に通ったら、オパールで派手に散財してください。阪神タイガースが優勝しても、散財してください。何もなくても、散財してください。お願いします。

 オオヤさん来店。「このビルの空いている所を使って、お化け屋敷とかしたら、儲かるだろうねえー。いいと思うわ、お化け屋敷。ボクが子供の頃は寺町に蝋人形館があって、それに行くのが楽しみだった。帰りに鰻釣りをしたり射的をしたり。いいなー、そういう感じ。どうですか、オパールも、そういうのに便乗して、『墓バー』なんて名乗るのは」……そ、そうですか。なんだか「ねこピョン」の二の舞になる ような気が…。

 ま、確かに、夏に向けて何かするのは良いかもしれませんがー。

小川顕太郎 Original:2002-Jul-2;