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 Diary 2002・7月30日(TUE.)

あーあ

 仕事というのは、人間関係に拠るものだと思う。たとえどんなに孤独にみえる仕事でも、それを支えてくれる、待ってくれる、あるいは憎んでいる人達に拠らなければ、なかなか達成できないものだと思う。この日記を書くという仕事、直接的にはお金に結びつかないが、間接的にオパールに結びついていることで私にとっては仕事なのだが、この日記を書くという仕事も、人間関係に拠らなければ、とてもやってられない。

 ごく少数とはいえ、この日記を楽しみにしてくれている人達、どれぐらい居るのか分からないが、この日記の存在を心から憎んでいる人達、そしてそういった人達の予備軍の期待にこたえるため、苦しいながらも、この日記は続いている。そして実は何より、この日記を支えてくれている管理人さんのために書き続けている、という側面が強いのだ。それこそ一銭の得にもならないのに、ここまで高レベルのサイトを作り、 管理・運営してくれている管理人さんに対しては、いくら感謝しても感謝しきれない。せめてその恩義に報いるために、私はどのように苦しかろうと、なんとか日記を書き続けることを己に課しているのだ。

 ところが、である。本日から管理人さんは用事でしばらくこのサイト運営を休むという。そして代役を務めるのが、なんとオイシンだ。うーん、なんだか、一気に日記を書く気が喪失した。なにが悲しくて、オイシンのために苦労しなければならないのだ。サイト管理のついでに、日記も書けよオイシン。店主の日記代筆オイシン、とか書いて。で、レビューも書いて、街のうわさも書いて、自分の作品も載せて、デザインも変えて……、ああ、あかん、このままではオパールサイトが無茶苦茶になる。せっかく管理人さんや他の人々と作り上げてきた美しきバーチャル・ワールドが、オイシンひとりによって壊滅してしまう。たとえ現在の管理人がガンスイ・オイシンであろうと、やはりこの世界は守らなくてはならない。それが、保守派としての私の採るべき道だ…。

 可能涼介とともに酒を飲む。雑誌「早稲田文学」の大西巨人特集は可能が企画したものであるのに、直前になって執筆者からはずされた経緯などを聞きながら……

 ああ、やはり日記を書かなあかんのか?

小川顕太郎 Original:2002-Jul-1;