京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > diary > 02 > 0723
 Diary 2002・7月23日(TUE.)

暑い

 暑すぎて安眠できない日々が続く。やらなければならない事が山積みなのに、どうにも手がつかない。「暑い…」とダラダラしているうちに、時間だけがどんどん経っていく。

 先日ババさんから借りた『カバチタレ!(1 〜 10 巻)を読了する。オパールがいま直面している案件には、直接役に立つことはないが、なかなか面白く読んだ。『ナニワ金融道』に較べて、圧倒的に構図が単純になっている。単純な勧善懲悪。こんな奴、実際に居るのか? という感じの、絵に描いたような(絵に描いてあるんだけれど)悪人が次々と出てくる。さらに、国家権力・警察・政治家は悪、という、中学生並みの現実認識が随所に出ていて、しばしば笑えた。

 でも、これはこれでいいと思う。マンガだし。って、マンガを馬鹿にしている訳ではなくて、こういう単純な勧善懲悪ものというのは、絶対に必要だと思うからだ。素朴な正義感を醸成することが出来るし、複雑な社会を分かりやすく提示して、理解を促すところがある。それになにより、素直に痛快だ。暑さで頭がグネグネしている時なんかには、最高の読み物ではある。とはいえ、やはり現実はややこしく面倒くさくて、現実の法律問題は、しばし手つかずで放置中。とにかく、暑い。

 先日借りたビデオ『ひばりのすべて(昭和 46 年・井上梅次監督)を観る。これは美空ひばりの芸能生活 25 周年記念リサイタルの様子を、その準備段階から、撮ったもの。当時ひばりは 34 歳。なんといっても、舞台衣装と歌がまったく合っていないのが凄い。変なお姫様みたいな格好をして『柔』とかを歌っている。当時からひばりは、下品とか悪趣味とか罵倒されていたが、それも納得できる格好だ。もちろん、私は美空ひばりに悪感情なんて持っていない。歌に関しては、純粋に聞き惚れてしまう。でも、いざあらためてこんな映像を見ると‥‥。このような美空ひばりが、「女王」であり続けた日本とはどういう所なのだろうか。と、深く考え込む。が、暑くて、途中で考えるのを放棄。あー、暑いです。

小川顕太郎 Original:2002-Jul-24;