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 Diary 2002・7月15日(MON.)

日課・一日3枚以上

 雑誌「文藝春秋」8 月号を読んでいたら、眉村卓による「闘病の妻へ 一七七八の短い物語」という原稿が載っていた。これは作家の眉村卓が、癌との闘病生活を続ける自分の妻のために、毎日四〇〇字詰め原稿用紙三枚以上の話を書き続けた、という内容のものだ。気持ちを明るく持って常に笑っていれば、身体の免疫力が増して癌に対抗できる、という、所謂ナチュラルキラー細胞の話を念頭に置いて、妻を楽しませるためだけに、眉村卓が毎日短編を書き続けたというのだ。これはなかなか大変だったろうと思う。もちろん私と違って、眉村卓はプロの物書きなので、毎日原稿用紙三枚ぐらい書くのは訳ないのかもしれない。が、お金にならない作業であり、かつ、短編となれば、核になるアイデアとオチが必要だろうから、やはり大変だったろうと思う。実際、眉村卓も何度か挫けそうになったようなのだが、今やめたら妻が死ぬのではないかという根拠のない恐怖感ゆえに、途中でやめることはなかったという。

 この感覚はよく分かる。私も、この日記を途中で止めたらオパールが潰れてしまうのではないか? という根拠のない恐怖感に促されて、しぶしぶ書き続けている面があるからだ。眉村卓は「お百度参り」のような気持ちで、と言っていたが、まあ、そんな感じだ。

 ところで、結局この眉村卓の「お百度参り」は約五年間続いた。五年間で一七七八話。つまり、約五年で眉村卓の奥さんは死んでしまった、という事だ。ふむ、五年か。そういえばオパールも開店以来、今年の 10 月で 5 年だ。……いやいや! 別にオパールと眉村卓は何の関係もない。そもそも、私がこの日記を書き始めてから、まだ 3 年弱だ。…と、いうことは、あと 2 年か……。い、いやいや! そんな事は関係ないっちゅうに!

 先日、日記でビルの競売に関する疑問点を書いたら、本日様々な人達からメールをいただいた。皆、丁寧に色々と教えてくれている。有り難いことです。このように皆さまに支えられて、私は書き続けます! 闘い抜きます!

 ということで、これからもオパールをよろしくお願いいたします。

小川顕太郎 Original:2002-Jul-16;