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 Diary 2002・7月5日(FRI.)

忘却は
最大の美徳

 マツヤマさん & フクイくん来店。「右翼とかがカウンターにいて、大変ですねえ」と、フクイくんがマツヤマさんを指さしながら私に向かって言うと、「何言ってるんだよ! ボクはファッション右翼だから、お洒落で右翼を気取っているだけじゃないか。フクイこそ似非右翼だろ」とマツヤマさんは反論。「なんでやねん」とフクイくん。二人とも、次回の演歌サバイバーズをどうするかで頭を悩ましていました。

 テラダさん来店。今日は小先生や畦石舎のお弟子さんも含めて 3 人で、お酒を飲む。小先生がトモコに「この人はちゃんと稽古をしていますか?」と私を指さしながら言う。トモコは「あまりやっていないようです。すいません…」と答えると、「それはいかん! それはいかんよ。でも、それはオガワくんが悪いんじゃない。奥さん、あなたが悪い! あなたが、魅力的過ぎるのが悪い。奥さんがそんなんじゃあ、筆を執る気も起こらないわなあ」と言う。……えーっと、こんな場合、私達はどのように対応したら良いのでしょうか。

 ババさんが「映画の『ブリキの太鼓』といえば、冒頭の鰻のシーンですよ。あのシーンを忘れているのは凄いなあ。トラウマになって記憶が抑圧されているんじゃないですか。催眠療法でも受けてみたらどうですか?」と言う。確かに、私には抑圧されて(?)忘却した記憶が多すぎる。周りの人達から、「何でそれを覚えていないんだ!」と糾弾されたり、呆れられたりすることも多い。しかし、私は「忘却は最大の美徳」という信条を持っているので、催眠療法は御免こうむります。それに、宇宙人にさらわれた記憶とか、親に性的虐待を受けた記憶とかが甦ってきたりしたら、イヤだもの。

 マキさん来店。雑誌「オリーブ」の原稿の校正作業を行う。それを横から見ていたトモコが、ロックバンドのバウハウスのレコードについたキャプションの誤りをみつけ、指摘する。「でも、こんな事が即座に分かってしまう自分が、なんかイヤ」と、バウハウスの唯一の来日コンサートに行った記憶を抑圧しきれないトモコは呟いていた。

 ベッチ来店。「今日チョウくんに会ったよー。チョウくん、昨日オパールに行ったらしいけど、休みだったって」と言う。ああ、チョウくん、なつかしい。東京に行ってしまって以来、会っていないけれど、どうしているんだろう。映画に出たりと活躍しているみたいだけれど。チョウくん、今度はちゃんと定休日以外の日に来て下さいね。

小川顕太郎 Original:2002-Jul-7;