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 Diary 2002・7月3日(WED.)

怖い店

 最近はバレエをやっているミツギちゃんが、踊りながら来店。ミツギちゃんはオパールの新ショップカードを、(たぶん踊りながら)友人・知人に配ってくれているのだが、その人達から採取したオパールのイメージというのが、なんと「怖い店」! というものらしい。この人達はオパールには来店したことはなく、でも名前と存在は知っていて、「怖そうだから行きづらい」という印象を持っている、ということだ。

 うーん、そうか…実は、「オパールは怖そうだから行けない」という意見はよく聞くのであった。この意見をまとめると、この「怖い」には 3 種類の意味があるようだ。それは

  1. 入り口が分かりにくく、薄暗いビルの鏡張りのフロアに入って、エレベーターのボタンを押さなければならない、というのが怖い。つまり、入りにくい、入ることそれ自体が怖い、というもの。
  2. 雑居ビルの 6 階という場所柄から、バー的なものを思い浮かべ、常連さん達が集う排他的な雰囲気が満ちているのではないか、という怖さ。一見さんには辛いのではないか、という怖さ。
  3. 右翼や過激派、変人、妖怪などが集っているのではないか、という怖さ。もう店そのもののイメージがおどろおどろしく、半端な気持ちで行けば怒られたり、変な勧誘をかけられるのではないか、という怖さ。

 の 3 種類である。

 1 に関していえば、確かにそれはその通りで、その点は我々も色々と努力しているのだが、ビルそのものの問題という事もあり、なかなか思うようにいかない。まあ、慣れたらかえってそれもいいもんですよ、とかなんとか弁明するしかない。

 2 に関していえば、それは誤解です! と大きな声で叫びたい。確かにカウンターがあって、そこに常連さんが集っていることも多々ありますが、店の大部分を占めるスペースはソファ席で、そこでゆっくりくつろいでいただけます。変な干渉は一切いたしません。天井も高いし、店は白くて明るいし、なかなかに使いでがいいところです、と、手前味噌ながら呟いてみたりしたい。大きな声で、呟きたい。

 3 は……、ど、どうなんだろう? もちろん、怒られたり勧誘されたりなどということは、ある訳がないのですが、変人…か? いや、右翼…? ううん、いやいや、そんな事は全然ないですよ。と、いうか、その、普通にお客さんで来ているかぎり、そのような事は一切関係ないはずなんです。なんで、こんな変なイメージが一人歩きしているのか。もしかして、この「日記」が悪いのか…?

 そのー、みなさん! 私の書いていることなど、まともに受け取らないでください。この「店主の日記」は、虚実・妄想・電波・創作が入り乱れた、ひとつの滑稽なオルタナティブ・ワールドなんです。リアル・オパールとは、全く違う存在です。とはいえ、だからと言って、まったく関係ない訳でもなく、リアル・オパールが消滅すれば、この電脳オパールも消滅します。みなさんのリアルオパールに対する暖かいご支援が必要なのです。世界の終わりと、ハードボイルドワンダーランドを救ってください。よろしくお願いします。

 やれやれ。

小川顕太郎 Original:2002-Jul-5;