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 Diary 2002・7月2日(TUE.)

移転

 マツヤマさん来店。8 月に店(ロマンザ)の移転を控えているマツヤマさんは連日大忙しのようで、ちょっと疲れ気味。さらにロマンザの顧客の人達に移転の話を告げると、みな一様に「えー! ショック! この場所が好きだったのにー!」という反応をされ、少々動揺気味でもある。

「そういう反応も予想していたけれど、ここまで激しいとは…自信をなくしちゃうなあ…。って、そんな事を言っている場合じゃ、ないんだよ!」とマツヤマさん。

 うーん、確かに、移転となれば、これは避けて通れない問題だろう。もちろん、移転する側としては、現在の場所にある限界を感じて移転を決意する訳だし、新しい場所は今よりももっと良いものにするつもりなのは当然だ。しかし、お客さん側としては、その限界も含めてその店のことが好きだったのであり、さらに経営する側の苦労には関係がない立場なので、不安のほうが先に立つのだろう。

 これは「オパール移転推進派」の激しい突き上げをくらっている私にとっても、他人事とは言えない問題だ。常識から言って、現在のオパールの場所は、飲食店をするところとしては良くない。分かりにくいし、入りにくい。現に、地下 1 階、1 階、2 階を除いて、3 、4 、5 、7 階と空いている。店が入ってもすぐに撤退してしまう。よくこんな場所で 5 年もやっていると、我ながら呆れるばかりだが、これも熱狂的に支持してくれる「一風変わった・風流を解する」お客さん達のおかげだと、私は心から感謝しています。ありがとうございます。

 んで、もしオパールが移転したとすると、もちろん今よりはもっと普通のお客さんが入りやすいところになる訳です。1 階で、外から見えたりするところ。で、通りすがりのお客さんがドンドン入るようになるとですねえ、経営的には安定するのですが、そうなれば今のオパールを支持してくれているお客さん達は「なんか、オパールも普通になっちゃったよなあ」とか言って、来なくなるのではないか…? そもそも、そういう店がイヤだから、今のような変わった場所を選んだのではなかったのか? でも、それで潰れてちゃあ話にならないだろ! とか、いろいろ頭の中でグルグルまわって、もう日記なんか書いている場合じゃないのでした。

小川顕太郎 Original:2002-Jul-4;