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 Diary 2002・1月28日(MON.)

仄暗(ほのぐら)い水の底から

公式サイト: http://www.honogurai.com/

 京都宝塚劇場に『仄暗い水の底から』(中田秀夫監督)を観に行く。…いや、なかなかにいい映画でした。もちろん、恐いことは、恐い。でも『リング』と違って、見終わったあとにあまりイヤな感じが残らないのが、救いだ。まあ、考えようによっては、かなり恐い終わり方なんですが、ババさんなんかは「ラストに心が暖まった」とまで言うぐらいで、なかなかいいラストではあるのであった。

 それにしても語りが上手いね。最後の方の畳みかけるような感じは、かなりたまらない。ま、まだ来るかあ〜、といった感じ。それに色々とかっこいい映像を交えながら、いきなり感動的な展開に持っていく技量には感心。これは皆さんにお薦め。いや、古いマンションに住んでいる人には薦められないかな。いやいや、それぐらいの方が怖さも増して楽しめるだろうし、やはりお薦め。うそ。やっぱ、こんな恐い映画、誰にも薦められないよー。とかいいつつ、興味のある人は見に行ってね。映画館で観た方が、絶対に面白い映画ですから。

 ショウヘイくんが香港土産でパチポーを買ってきた。こっちの方が恐い! という声があがるぐらいの異様なポーで、どうみてもポーの奇形児。ホルマリン漬けになって研究室に置いてあるのがピッタリ、といった代物だ。タケダくんは「気持ち悪いー、蛙みたいやー」と、呻く。私はそれを聞きながら、京極夏彦の『姑獲鳥(うぶめ)の夏』を思い出していた…。

 家に帰ると、さすがに少し気味が悪い。で、最近の我が家のヘビーローテーション、爆裂的にかっこいいウータンクランの新作『IRON FLAG』を大音量でかけ、久しぶりにのぞく副島隆彦のホームページで副島節を堪能し、我が家のポーを見たら、なんとか恐怖感も消えて、お風呂にも入れました。あー、よかった。

小川顕太郎 Original:2002-Jan-29;