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 Diary 2002・1月26日(SAT.)

SOMETHING INSIDE

 本日は雨。神戸ではヌードレストランが行われている。ヌードレストラン終了後、京都組は終電で帰ってきて、オパールに寄ってくれるのだが、今日はことのほかクラタニくんが待ち遠しかった。理由はふたつある。

 ひとつは、昨日またまた恐怖映画の話になった時に、クラタニくんが「ぼくは今まで恐くて夜にトイレに行けない、とかいう経験がないんですよ」と言ったので、『リング』を観るように薦めたのだ。すると「一度でいいから、恐くてトイレに行けない、という経験をしてみたい」というクラタニくんは、さっそく帰りにビデオを借りて観ます、と言って帰っていった。この結果を聞くのがひとつ。

 もうひとつは、レコードの話だ。私は主にシングルレコードをリストで買っているのだが、リストにはセットセール(値段が表示されている)とオークションがある。オークションは中でも最悪(?)なのにブラインドオークションといって最低落札価格が書いていないのがあって、これはそのレコードの市場価格を知っていないと、とても手が出せないしろものだ。

 このブラインドオークションに、先頃私が前から欲しいと思っていた RAJ の『SOMETHING INSIDE』が出た。この曲はケブ・ダージのコンピに入っているし、私の周りではイワブチくんが持っている。二人とも、欲しいレコードに対しては金に糸目をつけない事で有名である。さぞかし高額なレコードであろう事が予想される。さらに、実は私は前に一度このオークションに参加したのだが、その時に私が 3 万円をつけたレコードの落札価格は、なんと 10 万円を超えていた。そんなこんなで、端から落札する事など思いも寄らない。しかし、目の前に欲しいレコードがあるのに、そのまま何もせずにいるのも業腹だ。そこで、絶対に落札できないであろう値段をつける事にした。ここら辺の心理は、オークションに参加している人でないと分かりにくいかもしれない。私のつけた値段は 3 万 5 千円。私にしては高すぎる値段だ。が、どうせ落札できないのだから、構わないのだ。

 しばらくしてオークションの結果が届いた。…落札している!! 私は絶句した。その時に私が頭の中で叫んだのは「し、しまったあああ!!!」というもの。これは、そんな値段を出す余裕が今ない、という事もあるが、それよりも、もしかしてこのレコードはもっと安いものだったのではないか? という、今まで考えもしなかった疑問が激しく私を襲ったからだ。

 なんとしても値段を知りたくなった私は、ヌードレストランに行くクラタニくんに、イワブチくんから購入価格を聞いてきてくれるよう頼んだのであった。これが二つ目の理由だ。

 まず最初の分に対する答え。「楽勝でした」と、クラタニくん。「このままではボクも引き下がれないんで、明日は『仄暗い水の底から』を観に行きます」とのこと。なるほど。で、レコードの事だけれど…。

「ああ、そっちの方が恐いんですよ」。ええ? 「イワブチくんは 30 ポンドで買ったそうです」さ、さんじゅうう!! 「でも、イワブチくんのは盤の状態が悪いらしくて、もし盤の状態が良ければ…50 ポンドくらいらしいです」ご、ごじゅうううう!! …・。

「いやあ、ボクも明らかなブートに何万円も投じていますからねえ。ま、みんなそうやって成長していくんですよ」と、クラタニくんは慰めて(?)くれる。

 それはその通りなんだけれど、それにしても…いたいです。反省に反省を重ねて、しばらく自重します。

小川顕太郎 Original:2002-Jan-28;