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 Diary 2002・1月16日(WED.)

続・やがて中国は
崩壊する、のか?

 昨日の続き。なぜアメリカは中国の広大な市場を無視してまでも、中国を潰そうとしているのか? という問いの答えでした。えー、まーそのー、要するに、うまくいかなかったんでしょうな。みんなで仲良くやって金儲けに邁進しましょう、というクリントン政権の経済優先路線が。

 クリントン政権は、中国と仲良くするのはもちろん、中東とも、オスロ合意でパレスチナ人国家を建設し、中東紛争をおさめて仲良く天然ガスを掘って、パイプでひいて、金儲けしましょう! という政策をとっていました。が、結局うまくいかず、ブッシュ政権になって、一転してイスラエルによるパレスチナ人弾圧を支持。これに対して、騙されたと怒り・絶望したパレスチナ人による自爆テロが頻発するようになります。で、それが、大雑把に言えば、あの 9 月 11 日の米中枢同時テロにつながる訳です。

 同じ事が中国に対しても言えるんじゃないでしょうか。結局、中国と仲良くやって金儲け、というクリントン路線が破綻したんですよ。アメリカも、いまはなんとか日本をはじめアジア諸国から金を吸い取ってバブルを維持していますが、もうそろそろやばいんですよ。早く次の手を打たないと、バブルがはじけてアメリカ経済が滅茶苦茶になる。で、とにかく戦争を起こして不況をぶっとばせ! という、あの湾岸戦争の夢よもう一度、という路線に、ブッシュ政権は鞍替えした訳です。

 そこに、うまい具合に(?)、あの 9 月 11 日の事件が起きたので、誰が犯人なのか確定できていないにも関わらず、アフガンに空爆。みごとミサイルの在庫を一掃したのです。んで、アメリカは戦争をやめるか、というと、やめない、と言っていますね。これを機会に「ならず者国家」「テロ支援国家」を一掃する、と言っています。「ならず者国家」「テロ支援国家」とは、もちろん、イラクと北朝鮮を指しています。北朝鮮からは、イスラム諸国に、武器がかなり輸出されているようです。アメリカはこれを潰したい。そして、北朝鮮のバックにいるのが、中国です。

 アメリカの最終目標は、中国でしょう。ロシアとの挟み撃ち戦略を、着々とすすめているようです。つまり、アメリカが、「ならず者国家」「テロ支援国家」を一掃する、と言っているのは、中国を最終的に潰す、と言っているようなものなのです。

 実を言うとこれが、私が「中国はやがて崩壊する、かも」と考える理由です。軍事的には、今のアメリカって、無敵なんじゃないでしょうか。とはいえ、中国もそうそう簡単にはやられないと思いますが。

 我々日本人にとってやっかいなのは、どうやらアメリカが、中国との戦争の先兵に、日本を使おうとしているらしい事です。中国も、やれば負けるだろうから、必死になって、アメリカとの戦争を避けようとしています。北京オリンピックをかちとったのも、その努力の一環でしょう。アメリカは、いかにして中国との戦争に持ち込むのか。そのシナリオのひとつとして、北朝鮮と日本をぶつける、という作戦を考えているらしい。北朝鮮と日本が戦争になれば、アメリカは同盟国として戦争に参加できるし、北朝鮮が負けそうになれば、バックの中国が出て来ざるを得なくなるだろう。そうなれば、中国を潰せるー。…だって、昨年あたりから、日本と北朝鮮のあいだが、いきなりきな臭いでしょう? 朝連本部に警察が強制捜査に入ったり、金正男が不法入国で捕まったり、不審船を異様なしつこさで追跡して自爆させたり…。これらの事件の背後には、どうやらアメリカの圧力があるらしい。アメリカは、日本と北朝鮮を戦争させようとしている。そうとしか思えない。

 そりゃあね、北朝鮮とか中国とかは、教科書問題で内政干渉したり、日本人を拉致したりと、なにかと問題のある国です。でもね、アジア人同士を殺し合いさせて、自分は漁夫の利を得ようというアメリカの作戦には、絶対にのりたくない。冗談じゃない。そもそも北朝鮮や韓国とここまで日本が仲が悪いのは、アメリカの反日教育のせいでしょう。我々はみんなアメリカに洗脳されちゃって、もう、なんなんでしょうね。馬鹿みたいですね。はっはっは。

 とにかーく。アジア人同士で闘わない事です。本当の敵は、もっと他の所にいるんだから。最近よく「日本は(北朝鮮の)テロの危機にさらされている!」と煽っている人達がいますが、そういう人達に対しては「へー、そうっすかー、んじゃあ、アメリカさんに守ってもらいましょう。そのために金払っているんだし」とでも言っておいて、カフェにでかけて珈琲を飲みましょう。んー、平和っていいなー、とか言いながら。

 あ、オパール特製のカップ & ソーサー、まだ有りますよ。このカップ & ソーサーで珈琲を飲めば、平和な優しい気持ちになれること請け合いです。マジで。

 最後は宣伝でしたー。

小川顕太郎 Original:2002-Jan-17;