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 Diary 2002・1月11日(FRI.)

ソウルサバイバーズ
meet ブッチ

 山本夏彦曰く「歳月は勝手に来て勝手に去る」。我々が様々なハプニングにあたふたしているうちに、歳月は勝手に来てしまい、本日はソウルサバイバーズ当日。とりあえずの今日の予定は、まずイベントが始まる前にゲストのブッチを囲んで皆で会食をし、意気を通じてイベントに臨もう、というもの。集合時間は 19 時。場所はコラージュのすぐ近くの「ZAPPA」。珍しく時間通りに揃った我々(イチモトくん、クラタニくん、トモコ、私)は、ブッチとオオマサさん、そしてブッチ達と親しいキタアキくんとマイちゃんを待った。

 来ない。まずオオマサさんから電話があり、ブッチが疲労のため遅れて行きたい、20 時半頃になる、との電話がある。我々は 20 時半にはコラージュ入りしなくてはならない。うーむ、仕方ない。せめて挨拶だけでもしていくか。で、キタアキくん達は? こちらも続いて「遅れる」との電話。うーむ。

 結局、キタアキくん達には会えたものの、ブッチ & オオマサさんには会えず。イチモト・クラタニ・私の 3 人は、コラージュ入りする。

 21 時にソウルサバイバーズはスタート。客の出足が悪い。最初にイチモトくんがまわし、次が私。ナカムラくんとタクヤくんとヒラノさんの 3 人を前に、プレイする。私の次がヒラノさん。で、クラタニくん。が、この時点でも、フロアはガラ空きの状態。あれー、ちょっとマズいかなー。それより、次はブッチの出番なのに、まだ来ていないやん! どうなっているんだ! と、我々がヤキモキしている間、実はブッチは「ZAPPA」で、コレクターの人にレコードを売っていたのでした。ははは。何枚レコードを購入したのか知りませんが、その人は 17 万円ほど、ブッチに払っていたそうです。ははは。

 22 時 45 分。ブッチとオオマサさんがコラージュに現れる。心底ホッとする。固い握手で挨拶。直に、23 時から、ブッチのプレイは始まった。

Butch meets SOUL SURVIVORS
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 素晴らしかったです。前回、ノーザンヴォイスで初めてブッチのプレイを聴いた時に較べて、かなり知っている曲が多かったのですが、あれ、このジェシ・ジェイムズ、確かアンイシューじゃなかったっけ? と思ってレコードをみれば、やはり手書き(テストプレス?)。また手書き、次も手書き、…と、思わずヒラノさんも「こんなん、買えないレコードばっかりやん!」と呆れる、といった具合。レア過ぎる、マニア向け過ぎる、という事はなく、適度なレアさ(私でも、おー! これこれー! と分かって興奮できるぐらい)のレコードが多く、盛り上げもばっちり。みんなも狂ったように踊る。

 他の DJ 達も気合いが入っていて、大盛り上がり。ちょうどブッチがまわし始めたぐらいからお客さんの数が急に増えて、フロアはもの凄い熱気に包まれる。

Allnighter meets SOUL SURVIVORS
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 お客さんの中に、ウィガンカジノに通っていたというイギリス人のおじさんがいた。彼は現在日本人の彼女がおり、たまたま日本に遊びに来ていたところ、このイベントの存在を知り、かけつけたという。禿頭で巨体。はっきりいってデブ。体中に刺青をいれており、腕にはウィガンカジノの刺青が。且つ、元フーリガン。もう、我々の考える典型的なノーザンソウルファンだ!!! その彼が、巨体にもかかわらず、凄い早さのステップを踏む! そして、なんと! ちょうど私が DJ で、JOY LOVEJOY 『IN ORBIT』をかけている時に、アクロバットをはじめた! どよめくフロア。やがてそのおじさんの熱にあてられたノーザンダンサー達が、みなシャツを脱ぎ捨て、総アクロバット状態に…・。す、凄かったです。ノーザンソウルパーティーの神髄を見た気がしました。

Butch meets Ogaken
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 で、私の DJ ですが…ははは。まあ、ね。私はそんなにレアなものは持っていないので、かえって気楽でしたよ。マニア同士の闘いには無縁ですから。自分の好きなものを好きなようにかけただけ。とはいうものの、私が DJ をしているあいだ、ずーっと横にブッチが立っていたので、やはり少し緊張しましたけどね。…ウーン、でも、素人丸出しの私を励ますためでしょうが(あるいは、あまりにもマニアから遠い選曲に、微笑ましいものを感じたのか)、ブッチに「オレはお前の選曲が好きだ。いいプレイだった」と英語で、「SUGOI SUGOI !」と日本語で言われたのは、嬉しかった。これで私も「まあ、ボクもブッチに誉められたしねー」と自慢できますね。ははは。

 最後まで熱気は衰えず、最後までクラタニくんは寝ずに、ナカムラくんは踊りすぎてズボンのお尻を破って赤のチェック柄のパンツを露出させながら、ソウルサバイバーズは終了した。入場者数は 102 人。遂に 100 人を越えた! うーむ、でもソウルサバイバーズは、100 人のお客さんでも、他のイベントの 300 人分ぐらいの盛り上がりがありますからねー。

 実はこの後も、ごちゃごちゃと色々あったのですが、とにかく無事に、大成功のうちに朝を迎えられてよかった。TIME WILL PASS YOU BY 。歳月は勝手に来て勝手に去る。現在 42 歳のブッチはさすがにお疲れの様子。お疲れさまでした。私も疲れました。2002 年は素晴らしいスタートを切れました。

小川顕太郎 Original:2002-Jan-13;