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 Diary 2002・1月8日(TUE.)

 ウエナカさんが歯の治療を思い立ったのは、トモコの影響を受けてだ。やはり歯並びは綺麗な方がよい、それは美的な観点からだけではなく、整体的な観点からも、その方が後々よい、というのがトモコの考えらしい。で、ウエナカさんは、とりあえず歯医者さんに相談に行った。

 実をいうと、ウエナカさんは幼い頃に歯の矯正をやりかけていたのだが、何故か途中で放棄しており、中途半端な事になっている、らしい。相談した歯医者さんによると、ちょっと考えられないような、変な歯の抜き方・矯正のやりかけの跡、があるそうだ。しばらくその歯医者さんは悩んだ後、綿密な計画を立て、とりあえず 7 本、親不知を含めて歯を抜く事に決まった。

 本日はその第一回目。まず 1 本抜く。どんなに長くかかっても 2 時間ぐらい、という事で出かけていったウエナカさんだったが、3 時間を過ぎても帰って来ない。さすがに不安になりかけた頃、口元を押さえながら、ウエナカさんは帰ってきた。どうだった? 1 本抜くのに、随分と時間がかかったねえ。

「そえが‥‥じふは、抜いていなひのれす」と、ウエナカさん。

 ええ? それは、いったい…。それは、こういう訳なのです。要するに抜く事が出来なかった。最初は一人だった看護婦さんが 3 人に増え、お医者さんも鬼のような人相で汗だくになりながら奮闘、途中で何度かレントゲン写真を撮るものの、何故かそこには写っていない! 不思議な歯の根っこ、最後には罵倒口調のお医者さんに骨を削られ抉られて、結局歯の上部だけ取り去り、残った歯の根っこは「半年ほどしたら、根っこが浮き上がってくるかもしれないので、そのときに再度挑戦しましょう」という事になったのである。

 何度も打たれた麻酔注射で、ウエナカさんは顔の下半分が痺れて、動かす事ができない、つまり喋る事が非常に困難な状態なのであった。…それにしても、まだ 6 本も抜かなくちゃならないのに…。

 歯って、恐ろしいですねー。(というか、恐ろしいのはウエナカさんか)

小川顕太郎 Original:2002-Jan-9;