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 Diary 2002・2月19日(TUE.)

セカンドオピニオン

 本日、宇治の方の病院まで行く。実はトモコがちょっと身体を悪くしていて、家の近くの病院に行ったのだが、そこで手術・入院の必要あり、と言われてしまった。しかも、その手術はけっこう大変かも? という事なので、ホイホイと入院せずに、とりあえずセカンドオピニオンを求めることにしたのだ。

 セカンドオピニオンとは何か。それはひとりのお医者さんの診断だけに頼らず、他のお医者さんの診断もあおぐ事だ。そうすることによって、自分で判断して納得できる最良の医療を受けよう、という事なのだが、このセカンドオピニオンは、欧米では普通の事だという。ところが日本では、医者自身が「他の医者のところに行くな」と言ったり、病院にそのような旨の事が書いてあったりする。これは、欧米では比較的に医者と患者が対等なのに対して、日本では圧倒的に医者が威張っているからだ。日本では、患者が自分の病気の事についてしつこく質問するのを嫌がる医者も多いし、治療法も、医者が一方的に決めたりする。ところがこれも欧米では、「インフォームド・コンセント」と言って、医者は患者が納得できるまで病気とその治療法・後遺症などについて説明しなければならないし、治療法も患者が選ぶことができるという。

 まあ、日本人は、自分で判断して行動し、その責任をとる、という事が苦手な人が多いので、こういった現状も仕方がない部分もある。しかし、実は日本でこそこの「セカンドオピニオン」「インフォームド・コンセント」は大切なのだ。なぜなら、日本の医療は国際的にみたら三流で、あまりにも藪医者が多すぎるからだ。もちろん私とて、確証があって「日本の医療は三流」と言っている訳ではない。様々な本を読んだり、友人達から話を聞いたり、それまでの自分の経験と照らし合わせて、どうやらそうらしい、と判断しているだけだ。が、医療には命に関わってくる事があるし、自分の身は自分で守らなければならない。となれば、「日本の医療は三流」「日本には藪医者が多すぎる」という話が根強く在る以上、いったんそれを信じ、「セカンドオピニオン」「インフォームド・コンセント」などで自ら最良の医療を受けられるように努力すべきだと、私は思う。

 日本には藪医者が多すぎる、ことの理由として、日本の医者にはランク付けがない(医者としての実力に関係ない、派閥としてのランク付けはある)、という事がある。例えば、アメリカでは医療ミスをすれば、それは失点としてキチンと経歴につくし、患者も簡単にそれを調べる事ができる。が、日本ではいくら医療ミスをしようと、たとえ医療ミスで患者を殺そうと、経歴につかない。患者は容易にその事を知ることができない。だから、手術で何人も患者を殺しているような医者が、名医と言われていたりする事があるようだ。これは無茶苦茶な話だが、逆転の発想で、いいこともある。それは、アメリカでは真の名医に治療を受けようと思えば、ランクがついているので、莫大なお金わ払わなくてはならない。しかし、日本では偶然に名医にあたれば(もちろん、日本にも世界レベルの名医はいるだろう)、めちゃくちゃ安い値段で看て貰えることができる。ランクがついていないからね。ははは。うーん、やっぱ、だからこそ、「セカンドオピニオン」で、良い医者を探すのは大切だ。

 とは言うものの、やはり、良い医者を探すのは大変でもある。で、今日尋ねたのは、私の両親の知り合いのお医者さんで、彼に良いお医者さんを紹介してもらいに行ったのでした。紹介文を書いてもらう。そして「やはり『セカンドオピニオン』は大切ですよ」と言われた。ははは。

 いやー、なかなか大変です。

小川顕太郎 Original:2002-Feb-21;