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 Diary 2002・12月28日(SAT.)

カオリさん来店

 香港から一時帰国中のカオリさんが、マキさんとともに来店。カオリさんといえば、タビ缶を大量にオパールに送ってくれたことによって、夙にその令名を馳せている人だ。そのカオリさんに、久しぶりの日本の印象をきいてみた。

「もう、ヒップホップだらけで、びっくり!」

 ガーン! そ、そんな。確かにそれ風の格好をした若者は街に溢れているとはいうものの、私は、日本にはまだまだヒップホップがないなあー、と常日頃から思っていたのだが。しかし、カオリさんに言わせると、至る所でヒップホップがかかっているし、レコード屋に行っても、ヒップホップだらけで買うものないじゃん! と、ヒップホップに興味のないカオリさんは思うのだそうだ。ううむ、もしかして、そうなのか? 実は、今や日本の若者の間にかなりヒップホップ(ミュージック)は根付いている、という話を最近チラホラ聞くのも確かなのだ。先日も、雑誌「bmr」を読んでいたら、今や日本の若者でネリーを知らない奴はいない、という記述にぶつかり、ビックリした。私の周りでは、ネリーを知っている奴なんて、いないぞ。試しに何人かにきいてみたのだが、誰も知らなかった。まあ、私の周りの若者は、20 代後半ぐらいなので、もっと若い 10 代の子供達なら、みんな知っているのかもしれませんが。

 確か、アメリカで今年最も売れたアーティストがエミネム(ちなみに白人ラッパーね)であり、2 番目がネリーだったはず(記憶違いなら申し訳ない)。という事は、ヒップホップという枠を飛び越えて、すでにポップミュージックとして、エミネムやネリーは売れている、という事だ。我々の青春時代であった 80 年代でいえば、マイケル・ジャクソンみたいな感じか。だから、若者なら、特にヒップホップに興味がなくても、名前ぐらい知っていてもおかしくはない、ともいえる。つまり、我々は年をとった、という事か? うーん、いやいや、私は当然知っていたんですよ、ネリー。それどころか、ちゃんとニューアルバム『ネリービル』も買って聴いていましたよ。前作のデビュー作「カントリー・グラマー』も持っていますよ。新作からのファーストシングル『ジレンマ』のビデオも観て、そこで歌っているデスチャのケリーを見て、もしかしてビヨンセより可愛いかも、と、真剣に頭を悩ましたりしていたぐらいだ。だけど、そういう話を共有できる人が、周りにあまりいない、というだけ。

 あ、そういえば J-RAP というのがあったか。邦楽としてのヒップホップ(ミュージック)ね。あれは、大半が聴くに堪えないからなあ…。まあ、MURO とか DABO とか、いいアーティストは何人かいるんですが。

 実際のところ、どうなっているんでしょうかね? ヒップホップ。

小川顕太郎 Original:2002-Dec-29;