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 Diary 2002・12月21日(SAT.)

富士の色

 クラタニくんの会社の後輩である JUN くん来店。JUN くんは 1 年ほどクラタニくんの後輩として働いた後、音楽をやりたい! と退社、すぐに音楽にも飽きて、今度はお父さんの働いている韓国に留学する事に決め、来年の 1 月から渡韓する予定だという。JUN くん曰く、日本と朝鮮と中国を繋ぐ事が何かしたい、実はそのために本を自費出版する予定で、原稿もすでに書き始めているんです。

「題名は『大東亜連合』で、副題は『さらばアメリカ』っていうんですけど、どうでしょうか?」

 うーん、それ、出すの難しいんじゃない?

 JUN くんは、とてもクラタニくんに可愛がられたらしく「クラタニさんの事は尊敬しています」と言い切る。それじゃあ、会社時代は結構楽しかったんじゃない? と尋ねれば、「ええ、色々な思い出が走馬燈のように頭をよぎります」と言って、思い出を語り始めた。

「そう、あれはバレンタインの日です。やはり何と言ってもバレンタインじゃないですか、ボクもね、なんかそういうの馬鹿らしいとは思いながらも、やっぱりお洒落にきめて出社したんですよ。受付の女の子とか可愛かったし。で、眼鏡、これをどうしようかと、外した方がよいか、かけたままの方がよいか、かなり悩みまして、かけたり外したり、繰り返していたら、眼鏡のつるがポキリと折れてしまったんです! あれは、会社のレジェンドとなりました」

なるほど。

「他にも『マクドナルド事件』というのがありまして、これがまたレジェンドなんです…」

 どうやら楽しい会社時代を過ごしたようだ。

 なんにせよ、JUN くんには来年から、アジアのために頑張って貰いたいものだ。ちなみに、JUN くんには『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』を薦めておきました。

小川顕太郎 Original:2002-Dec-23;