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 Diary 2002・12月10日(TUE.)

ソウルチェンバー
ラスト

 クラタニくんの DJ 休業に伴い、本日でソウルチェンバーはいったん終了。ラストに相応しく、私が駆けつけると、お客さんはサクライくん只一人であった。…いや、まあ、寒いしね。そうそう、今日は激烈に寒い。あまりの寒さに、自転車に乗ってオパールにやってきたババさんは顔が引きつっていたし、カズ 16 は自転車に乗るのを断念。電車でソウルチェンバーにやってきて、終電があるから、と言って、すぐに帰っていったぐらいだ。オパールも、驚くほど暇。だから、このような日に、お客さんが集まらなくても当然なのだ。それでも…時間が経つにつれ、ひとり、またひとりと、ソウル(チェンバー)を愛する人達が集い始め、最後にはよい感じに。踊る人もあり、話す人もあり、音楽を聴く人もあり、適度にばらけて、中心がなく、ラフな感じ。もしかして、これこそ、ソウルチェンバーが目指していたものかもしれない。ただ、知らない人がもっと来ればなあ…。

 クラタニくんの(いちおうの)ラスト DJ はなかなかに良かった。本人いわく「懐メロ大作戦」との事で、ジミー(ソウル)クラークの「スイートダーリン」やパーラメンツの「ドント・ビー・ソア・アット・ミー」、ビリー・プロフェットの「ホワット・キャン・アイ・ドウ?」など、まさに懐かしのノーザンソウルのオンパレード! クラタニくんは語る。「やはり初心を忘れたらダメですからねえ。我々の原点はこれです。ノリノリで分かりやすーい、ノーザン。この原点を、イチモトくんに忘れないように伝えたかったんです」

 私は、クラタニくんのプレイの中に、自らの可能性を全て蕩尽していく様を見て取って感動した。蕩尽の後に、再生と創造があるのだ。クラタニくんは、見事に後事を託したといえよう。そしてソウルチェンバーも、自らの可能性を全て使い切って、ここに幕を閉じる。あとは、来年からの新生ソウルサバイバーズに任せる事となろう。それにしても寒すぎる。今日から本格的に冬のようです。

小川顕太郎 Original:2002-Dec-12;