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 Diary 2002・8月5日(MON.)

モッドって?

 寝惚け眼で昨日の日記を書いていると、電話。タマイくんからで、いまオパールに来ているという。バンドのツアーで大阪に来たもんだから、ついでに寄ってくれたのだ。久しぶりなので、私も出ていって、どこかで飯でも食べることにする。

 タマイくんは、タナカさんと一緒に来ていた。場所を先斗町の韓国料理屋「コミョン」に移し、床で涼みながら韓国料理を食べ、語らう。

 タマイくんは、ボーカルで参加しているレゲエバンドのツアーで大阪に来ていたのだ昨日はベイサイドジェニーでライブだったらしい。タマイくんが言うには、大阪ではレゲエバンドとはいえ、ロック寄りの方が受けるので、東京でやるのに較べて、多少やりにくかった。「なんといっても、オレはレゲエのトラックに乗せて、シカゴソウルやモータウンを歌っているからね。ブレンダ・ホロウェイとか」。横浜在住の数少ないモッドを自認するタマイくんは、東京のモッドシーンについても語る。「もう、全然ダメ。今や東京のクラブシーン全体から、モッドは敬遠されつつある。モッド系のイベントは、客が入らない・バンドがしょぼい・イベント自体がさぶい、の 3 拍子で、どこもやるのをイヤがるの。黒田学さんのイベントも、月イチから 2 ヶ月に 1 回に減らされたし…」。うーん、これはよく分かる。分かるだけにつらいね。「モッド系のミュージシャンで、まともなのはみんなレゲエかスカに行ってしまった。まあ、オレもそうだけど。だからこそ、ソウルのバンドがやりたいんだよね」とタマイくん。そうそう、是非やってほしい。ジャッキー・ウィルソンとジェネラル・ジョンソンが好きなタマイくんなら、ノーザンもばっちりだろうからね。

「ああー、明日からまた仕事やー」と、植木屋をやっているタマイくんは呻いて、帰っていった。

 私はそのまま仕事。うーん、お酒を飲んだ後の仕事はつらい。

小川顕太郎 Original:2002-Aug-7;