京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2002・4月5日(FRI.)

お見舞いを
お願いします

 本日もごはんを作って病院へ。海の幸と青菜のパスタ、お豆腐、自家製パン。トモコがこれらをベッドの上にひろげて食べていると、またしても突然お医者さんが巡回にやってきた。ここではプライバシーなんてないに等しく、いつでも唐突にドアをあけてお医者さんや看護婦さんが入ってくる。それにしても、なぜいつもごはんを食べている時にやってくるのか。常に何か食べている人みたいだ。それに病院食じゃないので、なんとなくバツが悪い。悪戯をみつかった子供のような気持ちだ。

 ところでトモコの話によると、現在トモコの入院している第 3 病棟では、トモコに関する噂がかけめぐっているらしい。入院患者のほとんどが年輩の方で、ただでさえ若いトモコは目立つのに、私のような髭面・やや長髪・直毛(村八分のチャー坊に似ているとナエムラさんに言われてしまった)の人間が毎日尋ねてくるし、野菜ジュースをミキサーで作って飲んだり、豆をひいてコーヒーをいれたりしているので、目立って仕方がないようなのだ。また同室の人が、様々なことを根ほり葉ほりきいてくる。それが病棟内を駆けめぐる! みなさん、暇ですからね。私はちょっと、マンの「魔の山」を思い出しましたよ。

 店に行く。衝撃的に暇だ。雑誌「サイゾー」で、京都河原町三条付近は日本で有数のカフェ激戦区であり、いくら京都に喫茶店文化があるにしても、このままじゃ潰れるところも出てくるだろう、と書かれていたが、オパールもこのままじゃあ、危ない。瀕死の状態。実はお見舞いが必要なのは、トモコよりもオパールだったのだ! という訳で、みなさんお見舞いはオパールにお越し下さい。

 タイガースは今日も勝って開幕 6 連勝だそうです。

小川顕太郎 Original:2002-Apr-7;