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 Diary 2001・9月19日(WED.)

誰が日本国民を
騙しているのか

 いったいこの世で何が正しくて何が間違っているのか、どの情報が正しくてどの情報が歪められているのか、誰が誰を騙そうとしているのか。もう、私にはさっぱり分かりません。この間も、宮崎学が実は公安のスパイだった、というトンデモナイ事実が発覚しましたね。別に私は宮崎学なんてそんなに好きではなかったけれども、やはり吃驚して、騙されていた! と思いましたよ。いちおう何冊か本は読んで、それなりに面白がっていたもんで。

 で、今の私の関心事は、「誰が日本国民を騙しているのか」という事。私の私淑している副島隆彦によると、日本はアメリカの属国である。で、属国故に、(意識的・無意識的に関わらず)アメリカの手先になって日本国民をうまく騙し続けている人々・政治家・知識人達がいる、という事になる。はっきり言ってしまえば、それは中曽根系統の政治家と知識人達。雑誌で言えば「諸君!」や「発言者」などに集まる、西部ススムや福田和也、石原慎太郎、ナベツネなどだ。

 と言えば、普通の人なら「え、彼らはみんな反米愛国者じゃないの?」と思うだろう。私もそう思っていた。が、副島隆彦に言わせると、そうじゃない。その事は、小泉内閣成立後にはっきりしてきた。副島隆彦に言わせると、小泉首相と田中真紀子こそが、アメリカの謀略と闘い日本を守っている、真正の愛国者という事になる。だから小泉と田中真紀子を叩き続ける奴らこそが、アメリカの手先という事になるのだ。確かに、小泉はバリバリの民族派保守の森派出身だし、田中真紀子はあの角栄の娘だ。彼(女)らこそ真正の愛国者なのかもしれない。では、彼(女)らを叩いている人々の意見はどうなのだろうか。

 まず小泉首相叩きの要点は、小泉首相が大衆迎合政治家であり、デマゴギーである、という点にある。いたずらに大衆に媚びた、威勢のいい発言だけを繰り返し、人気はあるのだけれど、中身はからっぽ。構造改革というけれど、実はみんなどういう事を小泉がしようとしているのか分かっていない。だって小泉自身も分かっていなくて、ただ大衆に受けそうだから「改革! 改革!」と叫んでいるだけなのだから。というもの。

 これに対して副島隆彦は、小泉は構造改革の中身をはっきり明言している。それは特殊法人 77 個の民営化だ。つまり公務員の首を切ること。具体的には例えば郵便局員 30 万人のうち 10 万人の首を切るという事だ。その事に「耐えよ!」と言っているのだ。しかしそれをアメリカの手先である知識人やマスコミ人達が妨害して、国民にうまく伝わらないようにしている。と、主張している。うーむ。

 確かに、ニュースなどでも、郵便局の民営化、道路公団の解体など、小泉改革の内容は一部伝えられている。小泉改革の中身がからっぽ、というのは言い過ぎのような気がする。でもそう言うと、小泉叩き派は、小泉のやっている改革は旧大蔵省の主張と一緒、つまり小泉は旧大蔵省・官僚の犬だ、と言い返す。なるほど。しかしこの言い返しは、ちょっと論理のすり替えの気味がありますね。例え旧大蔵省に有利な点があるとしても、特殊法人の民営化はやはり必要なんだから、出来る所から手をつけるのはいいんじゃないのか? それにもしそれがダメだと言うんなら、小泉改革は中身がからっぽー、とか言うんじゃなくて、郵便局の民営化を批判するとか、じゃあどうすれば解決できるのか、を言えばいいじゃないか。知識人なら。とか、思ってしまう訳です。

 えー次に田中真紀子ですが…え? ああ、そう時間がない。いやー実は我々本日仕事の後に、お伊勢参りに出かけるんですよ。つー事で、続きはまた後日に。

小川顕太郎 Original:2001-Sep-21;