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 Diary 2001・10月12日(FRI.)

カミカゼアタック!

 ババさんが「どうやら今イスラムの過激派が繰り返している自爆テロというのは、テルアビブの事件より前にはなかったようですね。つまり日本赤軍のあの行為が刺激・手本となって、自爆テロが生み出されたようなんです。だからこの間の米中枢同時テロ事件は、まさしくカミカゼアタック! なんですよ」と言う。

 なるほど。確か副島隆彦が言っていたと思うけれど、誘導ミサイルというのも、カミカゼアタック! に影響を受けて戦後に生み出されたという。うーん、やはりカミカゼアタック! というのは、ハラキリと並んで日本が世界に誇れる数少ない文化のひとつなのかもしれない。

 あの米中枢同時テロ事件の事を、「第二のパール・ハーバー」とか「カミカゼアタック!」とアメリカ人が呼ぶ事を、日本の保守派言論人は嫌がっているみたいだけれど、確かに「パールハーバー」はテロではなく奇襲作戦で軍事施設のみを狙ったものだから的はずれだとしても、「カミカゼアタック!」の方はあたっているんじゃないか。むしろ誇るべきだろう。あのなんでもかんでも自分に都合のいいよう史実をねじ曲げたブラッカイマー制作の映画『パール・ハーバー』において、まるでアメリカ人にもカミカゼアタック! の精神があるかのように描かれていた事からも分かるように、アメリカ人もカミカゼアタック! には憧れているんだよ。

 うーん。しかし、日本赤軍によるテルアビブ空港銃乱射事件を「カミカゼアタック!」と捉える事はしていなかった。そう捉えると、あの理解しがたい・許し難い・愚かな、と思われた事件にも、一条の理解の光があたるような気がします。カミカゼアタック!!

小川顕太郎 Original:2001-Oct-14;