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 Diary 2001・11月27日(TUE.)

脱出/ウイルス

 オパールでは、店を閉めて帰る前に、水道管の元栓を閉めるようにしている。で、本日もいつものように、ショウヘイくんが店の裏にある水道管やガス管などがある小部屋の窓を開け、腕を管の間に突っ込んで水道の元栓を閉めようとしたら、誤って逆にカランを回して、そのまま地面に落としてしまった。なんとか拾おうと、手を伸ばすのだが、届かない。その小部屋にはその窓から入るしかないのだが、ガス管や水道管が邪魔で入る事が出来ない。

 ショウヘイくんが困っていると、オイシンが「この管の上を越えれば、中に入れますよ」と言って、強引に窓から入って管の上を乗り越え、向こう側、すなわち部屋の中にストンと飛び降りて入った。そしてカランを拾って、管の間からそれをショウヘイくんに渡す。おお! オイシンやるじゃないか! 私とショウヘイくんが、オイシンの事を見直していると、オイシンが困ったような顔をして言った。「えー、えへへ、どうやって出たらいいんでしょう。」

 その部屋の中には水道管やガス管しかないので、足をかける所がないのだ! ガス管はまだしも、水道管は危なくてとても足をかけられない。真ん中に固いガス管が 1 本、上下に通っているので、それに捕まって上によじ登り、管を越えて窓から出ようと、オイシンは試みるのだが、いかんせん腕の力がなさすぎて、ちょっと上ればすぐにズルズルと落ちてしまう。「あ…あかん! …。」

 これは真剣にやばい事態になった。私とショウヘイくんは為すすべもなく、ひたすら笑い続けた。「閉めてみたりして」と、ショウヘイくんが窓を閉める。「ちょっと、止めてよ」と、オイシンの声が真剣に凍っていたので、また我々は爆笑した。あんまり笑ってお腹が痛くなった。

 私が妙案を思いついた。固い木のようなものを管の間に突っ込んで、それを足がかりにすればいいのだ。「オイシン! ちょっと待っとれ。」と言って、私は箒を取りに行った。1 本、固い奴があったので、これなら、と思い戻ってきて、窓を開けると、なんと!! オイシンは無謀にも管の下から出ようとして、管の間に頭が挟まって抜けなくなっていたのだ!!

 あんまりおかしいのでまたまた爆笑し、笑いすぎて苦しくなったので逆に腹がたってきて、「オイシン! あんまり笑わせるな!」と、その挟まった頭を箒でバシバシ叩くと、スポッと頭が抜けた。

 その後、その箒を足がかりにして、無事にオイシンは脱出できたのでした。あーあ。

 そういえば最近、やたらと変なメールがきます。きけばウイルスらしいですね。困ったものです。

小川顕太郎 Original:2001-Nov-29;