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 Diary 2001・3月29日(THU.)

自動人形師
ムットーニ展

 大丸心斎橋店に『自動人形師 ムットーニ展』を観に行く。ムットーニこと武藤政彦氏のことは、荒俣宏の本で知っていた。ムットーニは現代のカラクリ人形師で、主にヨーロッパを舞台にしたロマンチックなカラクリ人形を作っている。荒俣宏の本からムットーニのカラクリ人形に関する説明を抜くと、「まず、舞台がある。SF シーンとか場末のクラブとか、あるいは小さなアパートとか。その舞台に主人公が登場し、一分間か二分間の物語を繰りひろげる。その間、ムットーニは自ら前口上を述べ、機械のスイッチを入れ、さらにギターを爪弾いて BGM まで奏でるのだ。」(『アラマタ珍奇館』集英社)。本に載っている写真をみて、これはいっぺん生で見たいものだ、と思っていたら、ひょいと念願がかなった。

 会場に入ると、ムットーニ氏が来ていて、カラクリ人形の実演をしていた。まさに、荒俣宏の本の説明通り。実際にみるカラクリ人形はかなり魅力的で、ロマンチック且つノスタルジック、これは荒俣が夢中になるのも無理はない、と思わせるものだった。ムットーニ氏も独特の魅力を湛えた人で、しっかりと自分の世界を持っている。持ち過ぎて世間と微妙にズレている、といった風情が職人っぽくてよかった。

 荒俣宏所有の『やがて鐘が鳴る』も展示されていた。その他にもムットーニ氏が描いた絵も多数展示してあったのだが、これがまたよい。ボッスとかデューラーの絵をロマンチックにパロディ化した、といった感じ。この手が好きな人にはたまらないでしょう。4 月 10 日までやっているので、興味のある人は是非、行ってみて下さい。

 梅田のロフトに行くと、1 階でピチカート・ファイブ展をやっていた。といっても極く狭いスペースで、野宮真貴のステージ衣装などを含む様々なピチカートグッズを売っている、というもの。値付けが安いからだろう、ほとんどのものはソールドアウト。例えば、小西と野宮真貴の巨大着ぐるみ各 3000 円、鳥の羽などをつかったド派手な衣装が 28000 円ぐらい。ファンなら根こそぎ買うでしょうな。

 梅田の阪急高架下をかっぱ横町を超えてさらに中津の方に行った所にある、「三間堂」という居酒屋にて夕飯。地酒とそば、という宣伝文句につられて入ったのだ。完全にチェーン店だけれど、値段も味も手ごろでよい。なにより最後に蕎麦が食べられるのが嬉しい。満足。でもちょっと食べ過ぎた。

 特急が大宮駅に止まらなくなったので、快速急行で帰る。お酒に酔って、車内で熟睡してしまいました。

小川顕太郎 Original:2001-Mar-31;