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 Diary 2001・6月17日(SUN.)

可能涼介の悩み

 店に行く前に四条河原町を通ると、自民党の車が止まっていて、「自民党には我々のような 30 代、40 代の若手もいます!」とか拡声器で喋りながら、小泉首相のポスターを売っていた。ちょっと遠目でよく分からなかったが、1 枚 50 円か 150 円。こんなもの買う奴いるんかいな、と思いつつ通過する。

 未来探偵ユキエ来店。今日は本来(?)のケーキ職人ユキエとして来店したようで、自作のシュークリームをくれる。さっそく皆で食べるが、よくみるとシュークリームの皮に未来くんの顔が…というのは嘘です。とてもおいしかったです。

 可能涼介から電話。いろいろあって NAM を辞める事にしたようだ。可能の話は普段から要領を得ないが、今日は悩んでいる様子でさらに要領を得ない。

 そこで私が勝手に様々なことを推測するに、NAM を辞める理由は主にふたつ。ひとつは実際に NAM に入ってみて、その実態にどうにも納得できない、自分の主義主張に反するものを見い出したという事。もうひとつは、鎌田哲哉らと始める予定の雑誌の方に力をもっと注ぎたい、という事のようだ。しかしこの雑誌の方もまた色々とあるようで、辞めるかもしれない、という。なんじゃそりゃ! といった所だが、まず問題として可能はパソコンができない。パソコン嫌いといっても過言ではない。しかし、メールでのやりとりが前提となった NAM に入ったこと、新雑誌は DTP でやる予定だという事から、仕方なくパソコンを購入し、なんとかやっているようなのだが、どうにもうまく出来ないようなのだ。

 新雑誌に関しては、他のメンバーがパソコンでバリバリ仕事をこなしているかたわらで、DTP に関して何もせずにいる事が、自分の嫌う搾取の構造にはまる(もちろん搾取する側として)ようで、心苦しいらしい。だから搾取する側にまわるぐらいなら雑誌を辞める、というのが可能の言い分、のようだ。私は、雑誌に限らず集団で仕事をやる場合は、全員が同じことを均等にやる、などという事はあり得ないし、そうでなくても構わないと考えているので、可能の言うように、以上の事態が搾取の構造にはまっているとは思えないのだが、どうやらそういう非難も受けているようで、悩んでいるようだ。また仕事に対する考え方の違いが、そのまま仕事をしている/していない、できる/できないとして受け取られ、その事でもまいっているようだ。大変だね。

 それにしても集団で何かをやるのは大変だ。とくに出来たての組織は脆い。私も友人達とオパールをはじめたから、よく分かる。で、可能にもちょっとアドバイスをしたのだが、どこまで可能が真剣に聞いたかは疑問。まあ、そんなもんです。私としては、可能に踏ん張れる所は踏ん張ってほしいのだが…。

小川顕太郎 Original:2001-Jun-19;